心の家路

ソブラエティのための道具90 (1)
90 tools for sobriety (1)

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2006/01/11 

90 TOOLS FOR SOBRIETY

ソブラエティのための道具 90

1 ) 第一のステップを毎日実践することで、あの最初の一杯から遠ざかっていよう。
Stay away from that first drink, taking the 1st step daily.


アルコールに対する無力を認める第一のステップは、僕のソブラエティの原動力になっています。

「飲みすぎる」ことがトラブルの原因だと思っていた僕は、いつも3本目のビールや、3杯目の酒を後悔と反省の対象にしていました。 ごく最初の頃は、確かにそれが問題であり、解決の糸口だったのかもしれません。 でも、いつのまにか「ほろ酔い加減」の気持ちの良い酒は消え去り、泥酔するまで飲まないと気がすまなくなっていました。 いつも、あの気持ちの良い、ふわふわした感覚を求めて飲み始めるのに、気が付くと深く酔っ払い、「こんなはずではなかった」と内心つぶやいているのでした。
そしてそれは、短い期間の断酒をはさんだ後の「再挑戦」でも、いつも同じ結果にたどり着くのでした。

3杯目を我慢するよりは、最初の一杯を我慢するほうが、はるかに楽なのだと。 そしていずれ、その我慢すらも要らなくなっていくのだ。 と、教えてもらったのはAAのミーティングの中でした。

「最初の一杯にさえ手を出さなければ、酔っ払うこともない」
「アル中には1杯でも多すぎ、千杯でも足りない」

酒だけでなく、様々なことに無力なのだと気づいていった時に、自分ではどうにもならない事に対する腹立ちや、人に対する不満も、(先行く仲間の言うように)薄皮を一枚ずつ剥ぐように、薄れていきました。 そしてかわりに、他の人を信頼することの大切さや、自らの勝手な期待を裏切られたときのための謙虚さと寛容の重要さを、教えてもらいました。 もちろん今でも、普通の人に比べれば十分に病的ではあるのですが。

「100パーセント実行できるのはステップ1だけだ。 残りの11のステップは理想を述べたものにすぎない」
「だからこそなおさら、ステップ1だけは100パーセント実行しなければいけないんだ」

いま、「アルコールなしでも充実した人生を与えられた」と高らかに言えるのは、ステップ1という土台を日々固めているからにほかなりません。 もしその土台を「疑心」というシロアリが蝕んだなら、もし「怠惰」と「忘却」がその土台の手入れを長く休ませたならば、僕の心の住む家は足元から崩れていってしまうでしょう。

そして、僕のステップ1の実践のためには、どうしても「仲間」が必要なのです。

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