心の家路

ソブラエティのための道具90 (4)
90 tools for sobriety (4)

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2006/01/11 

90 TOOLS FOR SOBRIETY

ソブラエティのための道具 90

4 ) 24時間プランを使おう。
Use the 24 Hour plan.


もう僕は「一生の断酒」を誓ったりはしません。

僕のまわりの人たちは、僕の「もう酒は飲まない」という約束に期待し、そして毎回それに裏切られてきました。 それは、あるときには嫌々ながらの約束で、破ってしまうことは承知の約束だったりもしましたが、別のあるときには僕自身にも真剣な約束であったりしました。 しかしどちらでも、結果はいつも同じ(再飲酒)でした。

AAに来て教えてもらったのは、ともかく 「今日一日だけは酒を飲まない」 という方法でした。はたして、そんな約束をしても、いったい何の意味があるのでしょうか?

「今日一日は飲まない。明日は飲むかもしれないが、今日は飲まない」

そんなことを言っても、僕のまわりで幸せになる人はいないでしょう。 誰もが、再発のない無期限の解決を望んでいるのですから、今日一日の解決では、僕ですら満足できるはずもありません。
でも、「一生のこと」の重さにひるんで「一日の軽さ」に甘えていたのは、ほかならぬ僕自身でした。

飲みながら、いつも

 「明日こそ酒を止めよう。 しかし、今日はもう飲んでしまったのだから、今夜はこのまま飲んでいよう。 酒を止めるのは明日で構わない」

その点では、僕は<一日延ばし>の専門家でした。

そんなわけでAAの提案を受け入れ、「この24時間」 のことだけを考えて酒を止める日々が始まりました。 夜眠れずに強烈な飲酒欲求に駆られても、とりあえずコーラを飲み干し、

「飲むのは明日にしよう。 明日の朝になったら飲んでやるが、ともかく今は飲まないのだ」

と自分に言い聞かせていました。
朝になれば、また新しい「24時間」が始まるのでした。

新しい<一日延ばし>の方法は効果があり、(予想より時間はかかったものの)約束どおり、飲酒欲求は遠ざかっていきました。
いつしか朝の自分への約束も忘れるようになり、一日を飲まずに終わった感謝すら忘れる日々も増えてきました。

それでも、まだ24時間プランは、生きていくのに有効です。

「感情の二日酔いに気をつけろ」

そう、先行く仲間から提案されました。

朝になっても昨日を思い出すと 「怒り」 がこみ上げてくることがあります。 怒りだけでなく、昨日の自己憐憫の残りかすや 「こう言い返してやれば良かった」 という後悔、それに 「自分ばかりがなぜ苦労させられる」 という恨み、みんな昨日の感情のアセトアルデヒドです。

新しい一日が始まったのだから、自分を昨日から自由にしてあげるよう努力します。 そして、明日への不安や、「一生のこと」 への不安からも、解放を願います。

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