心の家路

ソブラエティのための道具90 (13)
90 tools for sobriety (13)

ホーム > ソブラエティのための道具90 > 13

2006/01/11 

90 TOOLS FOR SOBRIETY

ソブラエティのための道具 90

13) 腹をへらしすぎないように。
Don't become too hungry.


またHALT(※)シリーズです。

「すきっ腹に生ビールを、きゅーっとやって、ぷは〜っとやるのが最高なんだよ」

という人はたくさんいますが、満腹のときにビールを飲みたいと思う人は少ないようです。依存症でない人と同じように、僕の飲酒欲求も満腹の時には弱まり、空腹なほど強まるようでした。

お腹がすいてくると、まずイライラが始まります。その時に何かトラブルが発生すると、怒りや孤独感は増幅されるようなのです。もちろんそれは飲酒欲求も増幅してくれます。それでも空腹をこらえていると、「お腹がすいた」という感じが薄れていきます。しかし身体は正直なもので、補給されなかったカロリーのぶんだけ血糖値は下がり、身体はだるく、思考もにぶくなってしまうのです。そして、お酒が「手っ取り早くカロリーを補給できて、胃も膨れさせてくれる手段」だということは、身体が覚えているのです。

「お酒より先に、食べ物に手を出すように、身体に癖をつけるのです」

AAの提案はなんて現実的なんでしょう。(糖尿病などで医者に制限を受けていなければ)甘いもの(ドーナッツやチョコレートや飴など)を食べることも提案されました。おかげで、退院後の僕の体重は順調に6Kg増えました。

さて、AAのミーティングは夕方から始まるものが多いのです。昼間仕事をして、この夕方から始まるミーティングに遅れずに出席するためには、ゆっくり夕食を食べている余裕はありません。だから、仕事持ちのメンバーたちは、一日の労働の疲れの上に、空腹まで抱えてミーティングに出ている人も少なくないはずです。

僕はミーティングよりも夕食を優先させた結果、一時期ミーティング遅刻の常習犯(というか確信犯)になっていた時期がありました。会場に入っていく頃には、もうハンドブックの読み合わせも終わり、もう分かち合いが始まり、誰かが話をしているのです。そして、司会者が合間に今日のテーマを教えてくれるのでした。

これはあくまでも僕の個人的考えなのですが、「たまに」ではなく「いつも」ミーティングに遅れていくと、そこからもらえる「力」が減ってしまうような気がするのです。しかもしれが「確信犯」となれば、なおさらです。だから、ミーティングの前はコンビニで買った軽食で済ませ、ミーティングの後にゆっくりと本当の夕食をするようにしたのです。おかげで、開始前の時間を仲間と分かち合うことができるようになり、僕のAAライフはもっと充実したものになりました。
ミーティングよりも夕食を優先させるというのは、やっぱり自己中心的な行動なのでしょう。

話がそれてしまいましたが、食事と自分との関係を正しく保つことは、お酒と自分との関係を正しく保つことと、密接に関係しているのでしょう。


HALT : Hungry(空腹)・Angry(怒り)・Lonely(孤独)・Tired(疲労)の頭文字をつなげた言葉。

次へ