心の家路

ソブラエティのための道具90 (18)
90 tools for sobriety (18)

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2006/01/11 

90 TOOLS FOR SOBRIETY

ソブラエティのための道具 90

18) 自分自身に優しくしなさい。そうして当然なんだから。
Be good to yourself, you deserve it.


何が原因なのかはわからないのですが、僕は意外と完璧主義者なのです。
他の人にも完璧を求めるのですが、何よりも自分自身が完璧でないと気がすまない気質なのです。完璧な人間なんていないし、自分だって完璧になれっこないことは理解しているのですが、それでも完全でない自分に対して、どこか後ろめたさが付きまとうのです。

十分仕事をしたのなら、ゆっくり休んだっていいのに、休んでいて良いのか自信が持てません。アルコール依存症は、重い病気であって、そこから回復するには長い時間がかかることは知識として知っています。でも感情は「早く回復したい」と僕を焦らせて追い詰めます。誰かを傷つけてしまったら、そのことをいつまでも苦に病んでしまいます。誰かに責められても、やっぱりそのことが気になって仕方がありません。誰よりも自分自身に完全と完璧を望んでいるのです。

掃除だって始めれば、部屋が完璧にきれいになるまで気がすみません。
肉体と精神の限界まで何かに打ち込んでいれば、完全主義は忘れていられます。だってそれ以上努力できないほど一生懸命なら、自分を責めなくていいのですから。でも、そんなことを続けていれば疲れ果てて動けなくなってしまい、かえって自分を辛くするだけなのです。そんな自分を恨み、そういう境遇を恨み、結局は自分を傷つけているのです。

独りよがりの満足も危険だけれど、自分に厳しすぎるのも同じぐらい危ないのでしょう。だから、自分に優しくしないと生きていけません。
一週間(完璧でなくても)それなりに働いたんだから、休日はゆっくり休んでみます。回復が信じられないときには、今年出席したミーティングの数を数え上げて見ます。たとえ人の悪口や陰口に酔っていたときだって、一日そんな話ばかりしていたわけじゃなくて、もっと違うことだってしていたでしょう。身体も精神も疲れたならば、ゴロゴロ過ごすのも悪いアイデアではありません。

「できの悪い自分にしては良くやっているじゃないか」

自分に優しくしてあげることができなくて、どうして他の人に優しくなれるでしょう。
自分に優しくすることと言えば、酒を飲むことしか知らなかった自分が、それ以外の方法も見つけられるようになったのだから、それは確かに進歩なのでしょう。

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