心の家路
アルコール中毒は病気である  (他)

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2003/03/08 

(以前のミーティングハンドブックに掲載されていた文章)

1993年、日本AAはそれまで使っていたミーティングハンドブックに大きな変更を加えました。

ひとつは、訳語の置き換えです。 アルコール中毒(Alcoholism)は、アルコホリズムに。アルコール中毒者(Alcoholic)は、アルコホーリクに置き換えられました。
また、それまで掲載されていた「平安の祈り」が削除され、「私の責任」に置き換えられました。
そして、「医学界の見解」という文章と、「アルコール中毒の進行と回復」という図が削られました。 削除は、いずれも「AAの文章ではない」という理由でした。(その後、「平安の祈り」は復活し、「私の責任」は表紙に移動することになります)。

いまでは目にすることが無くなった、これらの文章が、書棚からひょっこり出てきましたので、収録することにしました。

(以上Webマスター)


医学界の見解

アメリカの医学界やWHO(世界保健機構)やその他の専門家の間では、1960年前後から、アルコール中毒は病気であり治療できるものである、という見解が公式に認められている。そして、回復のためのAAの手助けが重要である、という見解もくりかえし表明されている。次に挙げるのはその一端である。

 

アルコール中毒は病気である

―アメリカ医学界の見解―
( "Health and Safety Tips", 1964年 )

アルコール中毒(Alcoholism)は増加しつつある病気であり、家族と地域の医師はこの問題にしばしば直面している。他の多くの病気と同様に、この病気も治療できる病気である。しかし、真に治癒することはない。アルコール中毒者(Alcoholic)は、その病気を完全にコントロールすることを学ぶことができる。しかし、この病気を根絶することはできない。したがって彼は、不幸な結果をもたらすことなしにアルコールに戻ることはできないのである。

治療は何よりもまず、酒を飲まないというだけのことであるが、しかしこの治療の過程はしばしば、長い、悲惨な、ぶり返しにつきまとわれたものとなる。他の多くの病気と同様に、早期発見が良い結果をもたらすのが普通である。
アルコールは、その嗜癖的性質に加えて、心理的効果を持っており思考と理性を変容させる。「一杯の酒」はアルコール中毒者の思考を変え、彼は「もう一杯なら大丈夫」だと思う。そしてさらに「もう一杯」「もう一杯」となるのである。

アルコール中毒者の多くは、この悪循環をひとりで断ち切ることはできない。それは、彼が人生の中で最も必要とするものを捨てることを意味するからである。

アルコール中毒者に対する手助けは多くの方面から得ることができる――医師、聖職者、保健所のような行政機関、そしてアルコホーリクス・アノニマスのようなボランティア・グループである。(以下略)

 

自助グループに関する決議 1979年

アメリカ・アルコール医学会( "Alcoholism", 1980年1-3月号 )

それゆえ次のとおり決議する。

すなわち、アメリカ・アルコール医学会は、すべての医師と、それと協働するアルコール中毒治療機関に対して、アルコホーリクス・アノニマスのような自助グループと、最大限の協力関係を作り上げることを推奨する。

 


アルコール中毒の進行と回復

アルコール中毒の進行と回復

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