心の家路
「依存症患者の心の癒し」 やさしい医学リポート

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朝日新聞 Beワーク (掲載日 2009年12月28日)

朝日新聞 beワーク 「依存症患者の心の癒し」 坪野吉孝

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『アルコホーリクス・アノニマス』(ビッグブック)の第二章に、ユング博士がローランド.Hに向かって、彼のアルコホリズムはまったく治る見込みがないと告げた後で、回復には霊的体験が必要だと伝える場面があります。

「君のようなケースでの例外は、ずっと以前からあった。ときどき、あちこちの場所で、アルコホーリクがいわゆる決定的な霊的体験を経験している。ふつうとは言えない現象なのだが。それはいままでの情緒が大きく変わって、新しくなるといったことのようだ」(AA p.41)

しかし、このような突然の霊的体験spiritual experience)は誰にでも得られるものではないため、12のステップを通じて霊的目覚めspiritual awakening)を「時間をかけてゆっくりと(AA p.267)」獲得していくわけです。AAではこの両者に質的な違いはないと考えられています。

突然の霊的体験というかなり神秘的な現象が、国立大学の教授(公衆衛生学・疫学)という権威ある立場から語られた点で貴重な記事です。一度お話をうかがってみたいですね。

ジェラルド・メイ(Gerald G. May 1940-2005)は精神科医、スピリチュアル・カウンセラー、The Shalem Institute of Spiritual Formationのシニア・フェローで、著書は Addiction And Grace(依存症と恩寵)、The Dark Night of the Soul(魂の暗い夜)、The Awaken Heart(目覚めた心)など多数あります。

元記事:Web版やさしい医学レポート「依存症患者の心の癒し」