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No.7215  「アダルト・チルドレンを理解するために」へのコメント by サボテン  2017-04-12 23:20
以前からブログやホームページを読ませていただいているものです。結構何年も前から読ませていただいていました。最近やっとグループにつながることができました。ACのグループに参加して、そこで買えたテキストに書いてあることを読んで、自分なりに理解したことをコメントさせていただきます。

>ACの概念は、日本に渡来して早々に、「アルコホーリックの子」という概念から「機能不全家庭の子」という概念にシフトしてしまいました。

こィの概念のシフトはアメリカのACoAのグループですでに、あったようです。日本に来てシフトしたということではないようです。
確かに、AAの家族のグループ、「アラノン」と、10代のグループ「アラティーン」のグループ、さらに、それらとは直接関係のないもう一つのグループからACグループは独立していく形で生まれたようです。直接のきっかけはTnnyのランドリーリストの発表とそれに対する共感から、AA、アラノン、アラティ−ンとは、アイデンティティと目的を異にする、という意識が生まれ育つことにより、「アラノン、アラティ−ン」からの分離・独立という道をたどったようです。

また、「パラアルコホーリック」という言葉は「疑似アルコホーリック」というよりも、その当時はまだ「共依存( Co-Dependency)」という言葉が普及していなかったから「パラアルコホーリック」という言葉が使われたようです。なので現在の「共依存Co-Dependency」という概念とほぼ同じ意味をあらわすそうです。すると「疑似アルコホーリック」という言葉では、少し意味が違ってくるのではないかとと思います。さらに「「パラアルコホーリック=共依存Co-Dependency」の機能不全の家族とは「アルコホーリック」も含めて、その他にも5つのタイプの家族をあげて全部で6っつの機能不全家族を分類しています。そしてその6っつの家族に共通している中心は、SHAME(恥?自己否定感)とAbandonment(見捨てられ)という二つがあるということでした。その結果、14のランドリーリストの生き方を、サバイバルのために身に着けてしまったのがACという理解です。なので、他の12ステップとの違いは、性格上の欠点を神に取り除いてもらう、だけではなく、14のランドリーリストの生き方からも解決が与えられていくというところが違い、のようです。

AAの12ステップが与えられたことを感謝しつつも、さらに「自分自身の愛のある親になること」を解決として目的にしているという違いのようです。

No.7217  Re: 「アダルト・チルドレンを理解するために」へのコメント by ひいらぎ  2017-04-17 23:41
モノローグ的な投稿に対して、反応すべきかどうか迷ったのですが、何にも書かないと無視しているのと同じになっちゃうので、思ったところを書きます。

人間というのは一人ひとり違った遺伝子を持ち、違った特徴を持っています。つまり、一人ひとりが違っている。その違いに着目することもできます。

一方、70億人の人類に共通したものもあります。共通しているからこそ、同じ病気になり、同じ治療法が効果を示します。その共通性に着目することもできます。

12ステップも同様で、1930年代にAAの12のステップが発表されて以来、同じ形の12ステップを使う団体が増えていきました。同じ12ステップという共通性を持ちつつ、それぞれのグループにしかない特徴も備えています。それは人類の共通性と、個人の特徴という関係と同じでしょう。

AAとACのグループは違う。アルコホーリクとACは違います。違うからこそ、別の団体を構成しています。それは一人ひとりの人間が個性を持つのと同じです。一方で、同じ12ステップという共通のものがあり、12ステップによる回復の機序にも共通性があり、それは人類皆同じというのと同じでしょう。
No.7218  Re: 「アダルト・チルドレンを理解するために」へのコメント by 次郎  2017-04-18 15:15
わしもモノローグってみようかな。

>「自分自身の愛のある親になること」

昔、Tonyのランドリーリストも載ってたACoAのハンドブックと思われるものの「解決」を見た時、このフレーズに妙に違和感を感じました。ACoAが解決にこのフレーズを採用しているということはそれで回復する人もいるはずなので、自分に違和感があるからといってそれを否定する気はないのですが、自分が感じた違和感を初めて言語化できそうな感じがしたので、書いてみました。

最近入手したある文献に書いてあったのですが、recover(回復する)という英語は「努力の結果ではなく、棚ボタで」というニュアンスがあり、努力の結果としてはregainという言葉を使うそうです(英和大辞典にもそう書いてあった)。
野球でセカンドがエラーしたボールをショートがたまたまキャッチしてくれたのはrecover、エラーしたセカンドがエラーで取られた点を自分のホームランで取り戻すのはregainという事なんでしょうかね。ある種、他力と自力の関係性でしょうか。

で、「自分自身の愛のある親になること」はACには自力的(regain)すぎるように思ったのが違和感の原因のように思いました。AAならこれくらい自力的なフレーズがあってもいいのかもしれないですが。

そいうえばACoAの解決には「今日一日両親を責めることを止めることで」といったフレーズが入っていて、そのこと自体は正しいのだけれど、自分の知っているACの人たちは「両親を責める」より「がちがちの自分いじめ」をやっている人の方が一般的な感じです。

このあたり、日本人と米国人のアイデンティティの違いもあるのでしょうが、複数のACの12ステップグループがあるのは、そういったアイデンティティの多様性に対応した結果であり、回復の要の一つは似た人を集める事なので、そうなるべくしてそうなったのだろうな、とモノローグってみました。

No.7219  Re: 「アダルト・チルドレンを理解するために」へのコメント by アポ  2017-04-19 04:16
ひいらぎさん 次郎さん お久しぶりです。
アル中のアポです。
最近、歳をとったせいで こんな時間に起きてしまいます。
おかげさまで、ソーバーだけは12年になりました。12のステップと
安全基地を見つけられたことが良かったからだと思います。
ぼくは、愛着障害者でした。愛着障害があったおかげで ACになりました。
ACのおかげで、アル中になりました。
2年前に 岡田尊司さんの本を読んだことで、そう理解しました。
アル中から回復するプログラムで、12のステップを使い
愛着障害から回復するには、安全基地を探しました。
ぼくにとっての安全基地は、AAのミーティング場であり
恨んでいた親を許すために、ステップに取り組み続けました。
今のところ、ぼくの妻と3人の娘たちとも 良い家族関係が築けています。

ぼくのアル中人生で、ひいらぎさんと次郎さんとケイさんには 大変お世話になりました。ひいらぎさんとケイさんには、お会いしましたから 今度は次郎さんにお会いしたいと思います。
No.7220  ひいらぎさま、お返事をありがとうございました。 by サボテン  2017-04-19 07:17
ひいらぎさま、丁寧なお返事、レスポンスをありがとうございました。

人類の共通性と、個人の特徴という、たいへんわかりやすい言葉を教えてくださり
ありがとうございました。

モノローグ的には、12ステップの存在を知って、十数年が経過し、その間、ひいらぎ様のホームページとブログの記事を読んで大変参考にさせていただいていました。存在を知ってから十数年かかって、やっとグループにつながれそうな状況になりました。

その間、99.9パーセントのひいらぎ様の文章によって助けられた感謝があります。
しかし、0.1パーセントのような、私が勝手に誤解してしまったところ、、、をコメントしてしまったようです。この誤解がなければ、もっとはやくグループに参加してつながれたかもしれないかな、、と思いまして。

十数年、本格的に取り組んだのは4年、一人で本だけで、12ステップに取り組み続けていました。その間、ひいらぎ様の「12ステップは一人でできるか?」という記事も参考にさせていただきました。

しかしやはり自分には、一人だけでステップを踏み続けることは困難だと、何度も底をつき、さて、どのグループに行くべきか?という段階になって、また、ひいらぎ様の文章を参考にさせていただいていました。三つあるACグループのどれが自分に適しているかを選択するのに参考にさせていただいたということでございました。

今回教えていただけたように「人類の共通性と、個人の特徴」という認識ができていれば、そんな誤解をせずにすんだと思えます。

「自分の気持ちを置き去りにして、わからなくなって、相手の気持ちにこたえようとばかりしてしまう」という特徴を持った私がステップ4を行おうとしてしまうと、そのまま、自分の気持ちを置き去りにしたまま、自分の利己的な性格を責め苛み続けてしまう表になってしまっていたようです。そこから抜け出すためには、自分自身が、私の場合には「自分自身の愛のある親」になって、置き去りにしてしまっていた自分の気持ちにつながるということが必要であったようです。

やっとグループにつながりはじめて、それがわかりました。しかしまだ、数回の参加なのでこれからどうなるかわかりません。

ひいらぎ様の文章には、感謝が99.9パーセントなのですが、自分の認知がまがっているがゆえに、0.1パーセントは私が誤解して読んでしまっていたのだと、今回のお返事を読んで理解できました。

今まで、たくさんの内容を無償で、ホームページやブログで発信していてくださり本当にありがとうございます。今はお忙しいとのことでございますが、今後も記事を楽しみにしております。

お忙しい中を、お返事をくださり、まことにありがとうございました。

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