心の家路

今日一日の積み重ね
One day at a time

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2004/05/11 

<断酒成功のために必要な3つの要素>

<今日一日の積み重ね>

AAには「今日一日」という言葉があります。これは "One day at a time" という言葉の翻訳で、「一度に一日だけ」という意味です。断酒会にも「一日断酒」という言葉があります。

AAのメンバーは、「一生の断酒」を誓ったりはしません。今まで何度も「もう絶対に飲まない」と誓いながら、その約束を破ってきた私たちは、一生の誓いの虚しさを知っています。
逆に、「今日一日だけ」ならば、意思の力が及ぶことを覚えました。

AAの提案は「飲むのを止めると誓う」のではなく、「飲むのを先へ延ばす」です。強烈な飲酒欲求に襲われても、ともかく飲むのは明日にして、今日は飲まないでおこうという提案です。明日のことは、明日の朝になってみなければ分かりません。明日の朝に猛烈に飲みたければ飲んでしまうかもしれませんが、ともかく今日は飲まないでいるのです。そして、明日になれば、また新しい「今日一日」が始まります。

一日を我慢できなければ、半日。半日が長すぎるなら1時間。それも無理なら5分だけ。こうした短い時間ならば、人間の力が及ぶことを知ります。そしてまた新しい5分を目指します。

仕事や人間関係に我慢しきれなくなった時も、「今日一日」というスローガンは役立ちます。嫌になって何もかも放り出す前に、「今日一日」だけ努力してみようという提案です。

去ってしまった昨日ではなく、まだ来ない明日でもなく、今日という一日を大切に生きていこうという考えです。
こうして一日一日を積み重ねていき、振り返ってみると一月がたち、一年がたち、十年がたっているものです。
そして、何十年もたった人も、一週間の人も、同じように「今日一日」を生きているのです。

飲まないでいれば、飲酒欲求は遠ざかっていきます。けれど、人生は平坦な道ばかりではありません。危機がやってくることもあるでしょう。それは飲酒の危機でもあります。そうした時にも「今日一日」の生き方は役に立ちます。

自助グループでは、経験の長いメンバーが飲酒欲求から遠ざかって楽になった姿を見せてくれる「希望」を与えてくれます。同時に、危機は誰にでも平等に訪れるという「経験」も共有されます。
全員が「経験と力と希望」を分かち合って、「今日一日」を生きているという意味では、自助グループは平等な集まりなのです。

<酒の多い世の中を泳ぎ渡っていくために>