心の家路
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No.6906  6月4日の日々雑より by 舞  2013-06-09 18:25
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No.6910  Re: 6月4日の日々雑より by 舞  2013-06-10 14:48
>こういうことが繰り返され、アディクションへのアプローチはどんどん変わっていきます。面白いものだと思います。

そうですね。
私も自分に効果のあったやり方が全ての人に良い訳ではないという当たり前の事に気がつくのに随分時間がかかりました。
白と黒の間を行ったり来たりしながら、だんだんとバランスの良い所でふらりふらりと臨機応変に色々な事に対応できるようになる事が回復なのでしょうね。単に普通になるってことですね。
普通って凄い、普通って幸せな事なんだ。

一本の美しい強い木ほど神聖で模範的なものはない ・・・ ヘッセ

No.6874  自分一人で12ステップができるか? by ヘビスモ  2013-05-20 21:19
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No.6905  アポさん、 by DORA  2013-06-07 11:00
ありがとうございます。

認められるというのは嬉しいモンです。。
とはいえ、カタチだけでは意味がないので、しっかり治療と共に回復のステップをやっていきたいと思います…。




No.6892  絶望感と空虚感 by レオンハルト  2013-06-01 22:30
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No.6902  Re: 絶望感と空虚感 by ひいらぎ  2013-06-06 10:09
僕はレオンハルトさんのことはほとんど知りません。知っているのは、ギャンブルでの失敗をここ何年繰り返している、ということぐらいです。

GAミーティングに通うことは役に立つ場合が多いのですが、それだけで十分なのか、あるいはもっと別のやり方が良いのか。別のやり方をするなら、いったい何をするのか? その提案をするためには、レオンハルトさんの事情を聞かせて頂かなければ、判断できません。

けれど、多くの人の目に触れるこの掲示板で、レオンハルトさんの個人的なことを明らかにされるのは避けた方が良いでしょう。もし、よろしければ、こちら宛にメールをください。

[email protected]

レオンハルトさんがよろしければ、メールでのやりとりに移りませんか?

(どんなやり方をやるにせよ、顔を合わせて一緒にやる仲間はあったほうが良いですよ)

No.6873  厚労省の検討会の報告書 by ひいらぎ  2013-05-15 18:04
厚労省の検討会の報告書が掲載になったので紹介しておきます。

厚生労働省:依存症者に対する医療及びその回復支援に関する検討会 報告書
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000031qyo.html

AAの関係する部分を抜粋します。

> 相談に来た依存症者本人が回復への第一歩を踏み出すためには(中略)断酒会、AA、NA、GA、MAC、DARC等の当事者による自助団体やAl-Anon、NAR-ANON、GAM-ANON等の家族や友人等による自助団体等の関係機関へのアクセスが保障される必要がある。

> 精神保健福祉センターの役割は、相談だけではなく、地域の要として医療機関、保健所や断酒会、AA、NA、GA、MAC、DARC、Al-Anon、NAR-ANON、GAM-ANON 等の自助団体や依存症者の家族の自助団体との連携の中核としての機能を果たす(以下略)

> 現在、米国の薬物依存症回復プログラムである Matrix Modelを参考に開発されたSerigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program (SMARPP) や久里浜版新認知行動治療プログラム (Treatment Model for Alcohol Dependence, based on Cognitive Behavioral Therapy, Kurihama Version:TMACK)等の認知行動療法、内観療法、集団精神療法あるいは AA、NA、GA 等で行われている12ステッププログラム、断酒新生指針等、依存症回復のための体系的なプログラムが普及しつつある。

> しかし、その普及は必ずしも十分ではなく、依存症回復のための体系的なプログラムをより普及させる必要がある。

> 本人・家族の自助団体が地域に広がり、活発に自助活動ができるように、精神保健福祉センター、保健所や市町村が協力して、当事者が活動を行いやすい環境づくりをすべきである。

No.6870  [5/12] 依存症・発達障害支援者向きセミナー by ひいらぎ  2013-05-09 09:11
依存症・発達障害支援者向きセミナー
パチンコに依存している人の課題と生活支援について

午前の部 テーマ「パチンコに依存する人たちの特性について」
 高澤和彦氏(浦和まはろ相談室 代表)
 中村勉(NPO法人ワンデーポート 施設長)

午後の部 テーマ「パチンコなど様々な問題を抱える人の生活支援、就労支援」
 石田昭人氏(社会福祉法人はるにれの里 サポートセンターあらいぶ)
 今井忠氏(NPO法人自閉症協会 理事長 社団法人日本発達障害者福祉連盟 理事)
 鈴木晶子氏(一般社団法人インクルージョンネットよこはま 理事)
 司会 稲村厚(NPO法人ワンデーポート理事長)

日時:平成25年5月12日(日)午前10時〜午後4時
場所:神奈川司法書士会館(JR根岸線石川町北口すぐ)
 横浜市中区吉浜町1番地
参加費:1,000円
申し込み・お問い合わせ:045-303-2621

主催 認定NPO法人ワンデーポート
共催 認定NPO法人リカバリーサポート・ネットワーク
   依存の問題の支援に携わる人たちの勉強会
助成 神奈川県遊技場協同組合
http://www5f.biglobe.ne.jp/~onedayport/oneday-2.pdf

No.6865  アノニミティ by メンバー  2013-05-07 18:24
医療、福祉関係者のメンバーの方々へお聞きしたいことがあります。
ご自分でアノニミティはどこまで守られてますか?

No.6860  与えられたチャンス by ひいらぎ  2013-04-28 00:37
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No.6863  Re: 与えられたチャンス by AAメンバーM  2013-05-01 08:13
WHOの採択の件、詳しい説明、ありがとうございました。
スピリチュアルな面を加えることを提案したのが、本来はお酒が禁止のはずのイスラム国家だとは想像だにしませんでした。
「過剰な医療化」の意味も理解できました。
確かに、医者がAAのことを知らなすぎるといっても、当人でなければ、スピリチュアルな体験談を話せるわけがありませんね。
「早く日本のAAも世界的なレベルに達しますように」「12ステップで回復する人を増やしていけばいいのです。」
これは肝に命じます。
時間がかかりそうですが、一緒に協力させてください。

No.6841  ノンアルコールビールへの脳の反応 by ひいらぎ  2013-04-19 12:06
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No.6857  Re: ノンアルコールビールへの脳の反応 by AAメンバーM  2013-04-25 19:41
>テトラハイドロイノキソリンの脳内への蓄積がアルコホリズムと関係している、と考えられたこともありましたが、その後、その考えは支持されなくなった(否定されている)そうです。

そうですか、医学もどんどん進化していきますから、情報も古くなるはずですね。てっきり古い情報に信じ込まされている方の新しい情報への適応への変化がなかなかむずかしいところですが、わたしは、古い考えは捨てます。(きっぱし!)

以前、抗酒剤を勧めていた先生の講話が興味深かったのが
抗酒剤は危険という指摘がありますが、の質問に、アル中で死ぬよりもいいだろう。でした。

アカンプロセートは在庫がたくさんあります。
ノックピンも健康な人でも(アル中ですが)肝臓が悪くなっていくのでしょうか?
酒やめてノックピンで肝臓を悪くしたら、元も子もないですねー。

No.6825  アヒルの子、再上映 by ひいらぎ  2013-04-03 19:15
以前、ACの映画のことを雑記で取り上げました
http://neatthing.blog.fc2.com/blog-entry-5.html

再上映される情報がありました。

アヒルの子、再上映
ポレポレ東中野での『アヒルの子』上映
4月17日(水)20:00 小野さやか・内田春菊
http://mizushinedocu.com/schedule/#w417
No.6828  Re: アヒルの子、再上映 by AAメンバーM  2013-04-06 02:50
「アヒルの子」は日本映画学校(現在は日本映画大学)の卒業制作として撮られた映画なのですね。日本映画学校は映画監督・今村昌平の設立した、映画・映像制作スタッフを目指す若者が学ぶ学校です。確か厚木にあったかと思います。

《この監督、主役の小野さやか氏は20歳の学生として撮影したわけですが、
「自殺する前に、自分をこんなにした家族をぶっ壊す映画を撮る」・・そうしてできあがった映画が「アヒルの子」です。
彼女は映画スタッフを引き連れ、家族の一人一人と対決していきます。次兄、長兄、姉、そして父と母。これはドキュメンタリー映画です。》

雑記では上記のように書かれていますが、小野さやか氏は、映画を撮る最中はまさにアル中心理そのものだったのではないでしょうか。
ビッグブックの
「自分の意志だけでつっぱろうとしている人生はうまくいくものではない・・・誰もが芝居の全場面で主役を演じたがる役者のようである。証明も踊りも背景も、他の演出者のすべて、あくまで自分のやり方にあわそうとする・・・一番よいときをとっても、彼(彼女)は調和よりも混乱の演出家でないか?」それは雑記の《この映画が完成しなかったら、死ぬ前にお前ら全員殺してやる」と人を脅すことしか知らない危ない女だったわけです》に書かれています。

実在の出来事を、虚飾を交えることなく実録し、他人に公表すること自体が20歳にしてよく出来たものだと感心するばかりです。
すばらしい芸術作品は、ときには家族や他人を犠牲にする必要があると聞きます。公表に至るまで時間がかかったようですが、その間、自然に棚卸しをし、ACを回復したってことでしょうか?

余談ですが、自分の長男(AC)も東京の大学を出て、「やりたいことがみつからない」でフリーターになり、再度やりなおしたいということで、当時の日本映画学校に入りました。確か、卒業演劇は、幕末義人伝だったかと思いますが、青山円形劇劇場まで見に行ったことがあります。
最後は役者をあきらめましたが、映画学校の経験がよかったのでしょう、自分でACAまで通いだし、ACから回復しようとしています。
いまは映画学校時代に知り合った方と結婚して子供もいますが、はたして、わたしは、ACになった子供への本当の埋め合わせをしているだろうか、自分の回復だけを考えてはいないだろうか、自省を含めて投稿しました。
No.6829  Re: アヒルの子、再上映 by ひいらぎ  2013-04-07 22:23
第二次大戦後、多くの植民地が独立しましたが、いまも南米のギアナはフランスの海外領土のままです。

さて、『パピヨン』という映画がありました。僕はテレビ放映されているのを一度見ただけですので、かなりうろ覚えです。主人公はけちな金庫破りなのですが、仲間の裏切りによって捕まり、おまけに殺人の濡れ衣を着せられました。彼は国籍を剥奪され、前述ギアナの監獄へ送られ、灼熱の太陽の下で強制労働をさせられます。

彼は何度か脱獄を試み、そのたびに捕まって、より過酷な監獄へと送られます。最後に送られたのはとうてい脱出不能な絶海の孤島。そこではもう強制労働はなく、囚人たちは脱獄を諦めて平穏な日々を送っていました。

主人公のパピヨンも諦めて平和な日々を送るのですが、毎晩夢を見ます。それは彼の裁判の夢で、陪審員たちが彼を指して「有罪だ、有罪だ」と騒くのです。それに対してパピヨンは、違う俺じゃないと否定するのですが、最後に夢の中に裁判官が現れ、こう言います。

「お前は有罪だ。自分で自分の人生を台無しにしているから有罪なのだ」

自分が無為な日々を送っていたことに気付いた彼は、最後には脱獄に成功し、ベネズエラの市民権を得ます。

人生には時々理不尽なことが起こります。というか人生は理不尽なことの連続です。しかし、その理不尽さに巻き込まれて、自分で自分の人生を台無しにしてしまってはいけないのです。

ACというのも理不尽な境遇です。自分で親を選んで生まれてきたわけでもないのに、他の人たちにくらべてずっと大変な人生を送っています。まるで殺人の濡れ衣で監獄送りになったような理不尽さです。

パピヨンは脱獄という普通の人がしないような努力と苦労をしなければ、人並みの幸せを得ることすらできませんでした。ACの人も同じで、普通の親の元に生まれた人ならしなような努力と苦労をしなければ、回復が手に入りません。

この普通の人がしないような努力と苦労を嫌って、こうなったのは自分の責任ではないのだから、誰かが何とかしてくれるべきだと思いながら、無為な日々を送っているACの人も少なくありません。絶海の孤島で無為の日々を過ごすパピヨンのように。

その人の回復のプログラムはその人がやるしかないのですから。誰もその人がすべき努力、乗り越えるべき苦労を肩代わりしてあげることはできません。親としてもどかしく感じるかも知れませんが、代わりにやってあげることはできません。せいぜい、子供が回復の苦労をしているときに、後ろからできる援助をしてあげることぐらいでしょう。

映画『アヒルの子』について言えば、小野さやか監督は自分自身を映画に撮る課程で常人がしない努力と苦労を経験し、それを通じて回復しました(だからあの映画は、上映の後で監督自身が舞台に登場して撮影したときとは変化した姿を見せなければ完結しない構造になっている)。

それは私たちが馴染んだ「ミーティング+ステップ」というやり方とは違います。だから棚卸しなどの概念は当てはまらないとは思います。しかし、私たちが棚卸しや埋め合わせによって自分の中の古い役に立たなくなった価値観や信念をぶっ壊し、新しい役立つものに入れ替えていくように、映画の中で彼女自身が自分の古い価値観をぶっ壊していく姿が描かれているのです。

彼女の姿は、ヘビやコウモリを食べながらベネズエラに脱出したパピヨンの姿に重なる、と僕は考えているのです。
No.6830  Re: アヒルの子、再上映 by AAメンバーM  2013-04-08 11:23

パピヨンは1974年(昭和49年)日本公開ですから、もう39年経ちますね。映画館に見に行きました。
スティーブ・マックイーンとダスティ・ホフマンの二人の演技が圧巻でした。(この二人はこの映画が一回きりの共演)
なんといっても独房シーンのインパクトが凄まじい。ネズミやゴキブリを「生きるために食べる」シーンはいまだに焼きついています。
大脱走といい、パピヨンといいマックイーンには脱獄シーンが似合ってた。
蝶の刺青は「てふてふは韃靼海峡渡っていった」と同じ心境で、悪魔島”といわれる絶海の孤島から飛んで逃げたかった象徴かも。
脱獄囚が書いた実録小説が原作となっているだけあって、実に見応えのある作品に仕上がっています。それは以下のスタッフを見れば一目瞭然。
なんといっても監督は猿の惑星を作ったフランクリン・J・シャフナー。プロデューサーはアラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンや三船の映画まで手がけているつわもの。
脚本は「ローマの休日」のシナリオ・ライター、撮影は「タワーリング・インフェルノ」の責任者といえば、世界1.2のスタッフだったといっても過言ではないと思います。
生への執着をここまで鮮烈に描いた作品はそうそうあるものではないですね。

さて、
>以前、ACの映画のことを雑記で取り上げました
>http://neatthing.blog.fc2.com/blog-entry-5.html

この見出しで、映画『アヒルの子』はてっきりACの回復の物語と思ってしまいました。
よく読むと、現象面からはアダルト・チルドレンといわれていますし、小野さやか監督の親はアルコール依存症ではなかったのですね。
5歳のとき、Yギシ学園に1年入れられたことがトラウマになって、「いい子」で生きてきたけど、どうも真の自分が取り戻せない、自由が得られない。
Yギシには「血縁・婚姻関係が希薄となる環境が揃っている」とも言われています。
これが、長男の性的虐待、次男への自ら迫る性関係と無関係とはいえないかもしれません。(Yギシ学園を責めるつもりは毛頭ありません)

パピヨンの独房の最後は、絶海の悪魔島ですが、それまでに転々と独房を代わっている。パピヨンの居場所がみつかったのは、
悪魔島の絶壁からココナッツを7個投げて沖へ流れる海流を探し当てたときのココナッツの上だったかも。
映画『アヒルの子』の居場所は家庭でもなく、Yギシ学園でもなく、日本映画学校でもなく、観客の舞台の上だったかもしれません。

パピヨンは、独房で夢想した「人生を無駄に過ごすことは有罪」の通りパピヨンは真の自由を求めて死をも恐れず大海原へ飛び込んだ。
小野さやか氏は、わたしの独断と偏見でいわせてもらうと、映画『アヒルの子』を撮影し、世に公開することで、自らの過去を整理し
パピヨンと同じ「人生を無駄に過ごすことは有罪」に終止符を打ちたかったのでしょうか?
二人の人物の共通項は「生への執着」がテーマだったと思います。
最後の舞台挨拶を見ることができませんから、勝手に想像しました。
No.6833  Re: アヒルの子、再上映 by ひいらぎ  2013-04-10 18:06
人生は時に理不尽です。

パピヨンは人を殺していないのに、その罪を着せられて流刑になりました。これは理不尽なことです。
彼は自分を陥れた仲間に復讐するのではなく、自分が自由になるために行動しています。

また、小野さやか監督は幼い頃に宗教施設に入れられたことを発端として、内面に生きづらさを抱えていました。幼い子供に何の責任がありましょう。これも彼女にとって理不尽なことです。
彼女は「自殺する前に自分をこんなにした家族をぶっ壊してやる」とカメラをひっさげて家族と対峙していくのですが、家族へ復讐するとして始まった彼女の行動は、途中から映画を完成させ世に問うことへと変化していき、今は駆け出しながら映画人として生きています。

セントラルパークジョガー事件というのがありました。ニューヨークのセントラルパークをジョギングしていた若い白人女性が、若い男たちに襲われ、暴行を受け、強姦された事件です。彼女は大量に失血し、脳にも傷を負い、失明寸前で、12日間意識不明、その後も錯乱状態が続いたそうです。

この事件が有名なのは、大変なえん罪事件だったからです。事件後5人の若者が逮捕されましたが、4人は黒人、1人がヒスパニックでした。被害者女性の記憶がないため、証拠は捜査時の自白のみ。後に真犯人が名乗り出たことで、すでに服役していた5人は釈放されますが、新聞は「それでも奴らは何をやったに違いない」と書きました。

そんなわけで、この事件はえん罪のことばかり取り上げられますが、被害者女性本人が回復の自伝を出版してベストセラーになりました。彼女は、事件の真相には関心がないと言います。彼女は回復後MBAを取得し、ウォール街の金融会社で働いています。そして、彼女と同じような性暴力被害者の回復を支える基金を作り、講演活動をしています。彼女のサイトにはこんな言葉が掲げられています。

I CAN BE CHANGED BY WHAT HAPPENDED TO ME. BUT I REFUSE TO BE REDUCED BY IT.

大きかれ小さかれ、人生は理不尽なことの連続です。自分の落ち度ではないのに、理不尽なことで自分の人生が曲げられてしまうことは起きます。パピヨンもさやか監督もそうでした。ただ、その理不尽さに流されて、自分で自分の人生を台無しにするかどうかです。

アル中さんも同じです。ビッグブックに「この世間と世間の人間どもは何ともひどいものだ」という言葉があります(p.96)。まさに人生の理不尽さを嘆く言葉です。あのことさえ起きなければ、俺の人生はもっと違っていたはずだ、なんて恨みながら、三白眼で自己憐憫の酒を飲んでいるものなのです。

その出来事については、自分の側に落ち度はなかったのかもしれません(しあったかもしれない)。けれどどうであれその後、自分で自分の人生を台無しにし続けているのは、他の誰でもない自分自身の落ち度です。真実は人を自由にします。自分の人生をダメにしたのは、あの出来事でも、その犯人でもなく、自分自身であるという真実に気付けば、人は生き方を変えられます。

映画パピヨンのあの場面は、その気づきを象徴しています。主人公パピヨンはその気づきによって、自己憐憫による諦めから抜け出しました。トリシア・メリルの自伝は読んでいませんが、聞くところによれば彼女も恨みを取り除く援助を受けたのだそうです。

現代カウンセリングの祖、カール・ロジャースは、人には「自分の能力、可能性を実現したい」という傾向があり、あらゆる心理療法は人間のこの傾向を頼りにしている、としています。森田療法の言葉で言い換えれば「生への執着」です。12ステップもその点では例外ではありません。

「パピヨン」と「アヒルの子」、それぞれの映画の表現は12ステップとは違いますが、どれにも共通した一つのことを描き出していると考えています。

人生は時に理不尽ですが、その理不尽さに巻き込まれてしまってはいけない。巻き込まれてしまえば、恨みや自己憐憫に浸って自分で自分の人生を台無しにしていまう。ということです。
No.6835  Re: アヒルの子、再上映 by AAメンバーM  2013-04-11 22:18
>映画『アヒルの子』について言えば、小野さやか監督は自分自身を映画に撮る課程で常人がしない努力と苦労を経験し、それを通じて回復しました(だからあの映画は、上映の後で監督自身が舞台に登場して撮影したときとは変化した姿を見せなければ完結しない構造になっている)。

動画ですこし観ましたが、監督自身の言葉を舞台で聞きたいと思います。
仕事で近くまでいきますので、映画『アヒルの子』を実際に観てきたいと予定を立てました。
ポレポレ東中野は、中央線の東中野駅下車でよかったでしょうか?
No.6836  Re: アヒルの子、再上映 by ひいらぎ  2013-04-12 09:17
> ポレポレ東中野は、中央線の東中野駅下車でよかったでしょうか?

JR東中野駅西口改札北側出口より徒歩1分
地下鉄大江戸線東中野駅A1出口より徒歩1分
とありました。
No.6840  Re: アヒルの子、再上映 by AAメンバーM  2013-04-18 00:16
本日、ポレポレ東中野にいって来ました。チケットはすべて、完売でした。
遠くからきたからと粘りましたが、なんせアル中で田舎ものは、チケット予約を知らないのです。
宣伝協力していた佐藤さんという方と、30分くらい外で話していたら、なんと本人がでてきてツーショットです。なんとまあ、かわいい方でした。
130名収容で、15分前で締め切ったようです。
せめて、舞台挨拶は聞かせてほしいと粘りましたが、内田春菊さんとのトークショーだからだめでした。
上映のときは、チケット予約が確実ですと編集担当にいわれました。残念!
No.6844  Re: アヒルの子、再上映 by たまちゃん  2013-04-22 22:10
佐藤寛朗 ‏@kanroukun 4月18日

パンフレット編集&宣伝協力で関わった『アヒルの子』の上映が久しぶりにポレポレであり、立ち会う。数多くの反応に3年前の熱気の記憶が甦る一方で、小野監督の発言や対応をみて、月日が確実に流れたなと思った。観客にとってはその反応がスタートになる映画、という確信は3年経っても変わらない。
No.6850  Re: アヒルの子、再上映 by AAメンバーM  2013-04-24 21:01
たまちゃんへ

>佐藤寛朗 ‏@kanroukun 4月18日

>パンフレット編集&宣伝協力で関わった『アヒルの子』の上映が久しぶりにポ>レポレであり、立ち会う。数多くの反応に3年前の熱気の記憶が甦る一方で、>小野監督の発言や対応をみて、月日が確実に流れたなと思った。観客にとって>はその反応がスタートになる映画、という確信は3年経っても変わらない。

たまちゃん、佐藤さんのツイッターですか?
取り上げていただきありがとうございます。

観客にとってはその反応がスタートというのは納得です。
わたしは佐藤寛朗さんと話ができただけでも、光栄でした。
No.6854  Re: アヒルの子、再上映 by たまちゃん  2013-04-24 22:49
AAメンバーMさん、こんばんにゃ。

はい、佐藤さんのツイッターです。
私はこの映画を東京シューレでみました。
監督のお話も最前列で聞くことができました。
彼女はACではなく、カルトや親の宗教観の被害者と言ったほうがよいでしょう。
とはいうものの、映画を作るお金等親が出していますから、これはなかなかできることではありません。
ヤマギシはともかく、監督はもともと思い込みが激しく人と折り合いをつけるのが苦手で、そのことからずいぶんトラブルを作ってしまうようですね。これはヤマギシに行かなくても持って生まれたものとしてあるように思われます。映画を作ることで自分がなぜ生きにくいのかに気がついたように思われます。
No.6855  Re: アヒルの子、再上映 by AAメンバーM  2013-04-25 08:58
たまちゃんへ

カルトや親の宗教感の被害者、納得です。
映画はご両親が出費されたのですか?
ヤマギシへいかなくとも、コミュニケーションをとれなかった自分がいたことを映画を作ることで気がついた⇒納得です。
パンフをみると眉間に皺を寄せているような感じですが、本物はなんと明るいかわいい方でした、眉間の皺はありませんでした。
そのギャップがなんなのかようやくわかりかけてきました。

No.6852  リンクの件についてのご報告 by hiina  2013-04-24 21:37
リンクを貼らせて頂きました。

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