心の家路
ぶどうのつるのように Like a grapevine
ホーム> 掲示板 『ぶどうのつるのように』 ブログ『ヤマアラシのジレンマ』 | 画像日記『心の家出』
新着
[使い方説明][全表示][新着表示][タイトル表示][検索][管理者]

最近24時間以内の投稿(と最後の投稿)のみ表示します。
1ページに最大10件のツリーを表示します。>
[前のページ][次のページ]
この掲示板への投稿はできません。新掲示板はこちらです。

No.6696  年末スリップ警報 by meiji  2012-12-21 17:25
[+] 隠れた 2 個の記事を表示
No.6698  Re: 年末スリップ警報 by たまちゃん  2012-12-23 15:14
薬物・アルコール・ギャンブル依存関連の自助グループ等一覧 <広島市内>
https://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1343715127362/files/group3.htm
昨年のものですが、ご参考まで。

AA関東甲信越かわら版
年末年始イベントの予定
http://www.h2.dion.ne.jp/~aa-kkse/kawaraban.htm

AAにかぎらず、他の相互援助グループや関東だけではなく他地区でもそれぞれ年末年始の催し物がありますので、各サービスオフィスに確認してください。

ソーバーやクリーンなどの安定しない方々は各相互援助グループの年末年始の催し物に参加されて年を越されるのが、何と言っても楽で安全です。家族も安心です。この時期を乗り越えることはかなりの自信につながりますし、仲間と乗り越えることによって一体感も得ることができます。

自分が生まれてきたときより死に至るまで、
周囲の人が少しなりともよくなれば、それで生まれた甲斐があるというものだ ・・・ 新渡戸稲造

No.6694  考える葦  パンセ(冥想録) / パスカル by mitsouko  2012-12-20 04:52
[+] 隠れた 1 個の記事を表示
No.6695  Re: 考える葦  パンセ(冥想録) / パスカル by ひいらぎ  2012-12-20 19:02
年末も迫ってきて、皆さんお忙しいのじゃないでしょうか。
準備の良い人は年賀状など書き始めたりして。

アメリカ人メンバーに聞いたところ、あちらでは、11月の終わりの感謝祭からクリスマス、年末にかけてミーティングのテーマは「感謝」が多いんだそうです。
どこのミーティングに行っても感謝ってテーマばかり。

あるスポンシーから聞かれたのです。

「ミーティングで感謝について話す人って、感謝に溢れているんですかね」

そんなわけがない。
だいたい標語だとかテーマってのは、現実がそうなってないから理想を掲げるんでしょう。

「整理整頓」ていう張り紙がしてあるのは、整理整頓が行き届かないから。
ミーティングのテーマが「感謝」なのは、僕らが日頃感謝を忘れてしまうからでしょうね。

今夜はホームグループのミーティングです。行ってきます。

No.6610  雑記:何でも褒めればよいってもんじゃない、より by 舞  2012-11-30 19:24
[+] 隠れた 8 個の記事を表示
No.6693  Re: 雑記:何でも褒めればよいってもんじゃない、より by cpl5938  2012-12-14 22:11
上記投稿一部訂正します。
ご指摘ありがとうございます。

@Bigbook2章→3章
Aハイヤーパワーの記載箇所3章のほかp.144、P.270。
3カ所全部 a がついて(a Higher Power)いるのが特徴。という指摘もいただいています。個人的解釈ではその人固有のマイハイヤーパワーという含意があると解釈してます。創造主のような唯一の存在ではないということでしょうか。

No.6689  スタンフォード監獄実験 by sara  2012-12-13 19:12
[+] 隠れた 2 個の記事を表示
No.6692  Re: スタンフォード監獄実験 by sara  2012-12-14 21:05
情報提供してくださって、ありがとうございます。

>>スタンフォード監獄実験でも、アイヒマン実験でも、それを線の向こう側に置くのではなく、自分にも当てはまりうるのじゃないか、と考えなくちゃならないのだと思います。

全く同感です。
太平洋戦争時だって同じです。
《うちの》お父ちゃん、兄ちゃん、弟、息子達が大陸や南方の島でやったことを
想像するのも恐ろしい。
現在の日本社会の空気の流れ……どうだろうねぇ?
《正気》ってどんな心の状態なのか?
種の保存本能と個体維持本能の狭間に立たされた時、
人間(私・sara)はどのような行動をとるようDNAにプログラミングされているのでしょうか?

「聖☆お兄さん 8巻」を昨日買いました。

No.6668  [12/9] NAセクシュアルマイノリティOSM by ひいらぎ  2012-12-07 08:52
[+] 隠れた 4 個の記事を表示
No.6687  Re: [12/9] NAセクシュアルマイノリティOSM by ひいらぎ  2012-12-13 12:37
続き。

中村勘三郎は57才だったそうで、まだまだ死ぬには早い年齢でした。
聞くところによれば、結構な大酒飲みだったそうで(依存症かどうかは知りませんが)。

先日、アルコール依存とテロメア長の関係を調べた研究を知りました。

テロメア長ってのは、人間の身体の生物学的な年齢マーカーで、年を取ると細胞の中の染色体の端っこにあるテロメアがだんだん短くなっていく。これが老化やガンの原因だろうと考えられているわけです。
で、アルコール依存症は飲酒の影響でテロメア長が短くなっているんじゃないか、という調査があって、実際にアル中のテロメアは、対照群よりハッキリと短かったんです。

アル中の平気寿命は52才とか55才なんて言われていて、一般人よりずっと短いのですが、それとも矛盾しません。大量飲酒が老化を加速して寿命を縮めるのは確かのようです。

(この他に、喫煙や肥満もテロメアを短くすることが分かっています。健康で長生きしたければ、酒とタバコをやめて太らないように気をつけなさいってことでしょう)。

せっかく酒をやめたアル中仲間がガンで死んでいくのは切ないものです。アル中にはガンが多いように思います。

話を戻して、勘三郎さんも酒を控えていれば、もっとずっと長生きして活躍できたのではないか、と思うと残念です。

No.6548  ぼくの心の中には by アポ  2012-11-22 22:56
[+] 隠れた 30 個の記事を表示
No.6682  <キャンセル>

No.6670  <キャンセル>

No.6648  <キャンセル>
[+] 隠れた 12 個の記事を表示
No.6664  等身大の自己像 by sara  2012-12-05 20:19
この掲示板だったか、最近読んだ記憶があります。

アルコール依存症患者は、《自己像》が正しく認識できておらず、
極端に肥大しているか、または(ある時は)矮小化して捉えている。
アルコール依存症の回復は、この自認自己像を等身大にもっていくことによってなされる。

概ねこのような内容だったと思います。

ありのままの自分を直視するにはとても勇気がいります。
特に自己像が肥大化してブヨブヨになっている自身の様子なんて、
恥ずかしくて自己防衛のために気づかぬうちに目を覆っているものです。

今回のショーさんの書き込みは、
自己像の肥大化した人間がどのような様子であるのかをsaraに見せてくれました。
反面教師とはよく言ったものです。

大変、勉強になりました。
ありがとうございました。

No.6614  <キャンセル>
[+] 隠れた 29 個の記事を表示
No.6644  これで終わります。 by みつお  2012-12-03 23:52
「AAも有限であることは同じです。しかも、現状のAAの能力はまったく不十分です。たとえば、その足腰の悪い方が簡単に参加できる様子になっていません。AAは、もっと発展するべきだと考えています。ではどのようにしてそれを実現するか。その手段のひとつが、ルールではなく、原理を伝えていくということです。原理を伝えるのは(ルールを与えるより)ずっと手間がかかりますが、それが最も大事なことだと考えています。

ルールより原理が大事だという話はこちらに書きましたので、お手数ですがご参照ください。
http://neatthing.blog.fc2.com/blog-entry-2581.html

ショーさんのことについてご説明するのは、この公開の場ではふさわしくないと考えますので、ご関心がありましたら、[email protected] までメールでお問い合わせください。また、その足腰の悪い方について、どこかのAAメンバーが何かできることがあるのか、あるいはないのか、そのことについても、メールにて相談して頂くのが良いと思います。」


管理人さん
はっきりいって、地元のAAメンバーは具合が悪い方たちを放任しています。
(自分がミーティングにでることだけで精一杯なのです、それはそれでいたし方ありません)
でかけるなら、車椅子ですから、わざわざわたしが介助施設から借りて、自分で運転して、自宅からAA会場まで運んでいます。
わたしも仕事を抱えていますから、残業のときにはAAにいくことが出来ません。
まして出張などがありますとなかなかAAにいけないのが現状です。
その方はインターネットで依存症関係のページを探していたらしいのですが、
「アルコール依存症」の検索だけではいいところが見つかりませんでしたといっていました。
見ているだけでは回復にならないから、参加したいようでした。
そこで、わたしは職場で「アルコール依存症の回復」を追加したら、ここが見つかったのです。
参加するならここかなと思っていましたが、ショーさんが追い出された場面しかみてなかったので、わたしも参加した次第です。
AAにいけない方を助けたい一身であったことをご理解いただき、そして本日、その方にお返事することになっていたので、きつい言い方もありましたが
どうかお許しください。
AAのますますの発展を祈って、わたしは去ります。
管理人さん、1の件は、メールでやりとりしましょう、AAの原理の件は理解したつもりです。

管理人さんの誠実さは伝わってきました。
カオルさん、ご丁寧な対応に感謝しております。
そして、みなさま、お騒がせしました。
わたしもAAを応援している一人です。

では、さようなら。

No.6561  異論あり by ターコイズ  2012-11-23 23:53
ほとんどロム専門ですが、時折投稿させていただいているクロスアディクション、AC、発達障害のターコイズです。
勉強させてもらっています。
また掲示板運営等ありがとうございます。

11月7日と11月22日最新版の「日々雑」読ませていただきました。
総論としては納得できる部分もありますが、異論大いにありです。

まず、「傷つきやすい人=欲の強すぎる人は常なる真実」は言いすぎだと思います。

人間の脳・心について現在分かってることは、まだまだ氷山の一角にすぎません。
また、別の思想・哲学などからみたら、あたりまえですが、別の観点・表現になるでしょう。
一つの切り口・側面としては文脈全体正しい・的を得ている、と思いますが、断定した言い方はよくないです。

また、ひいらぎさんご自身が、これまで日々雑に書かれてきたことが、もはやアルコール依存症に関しての枠を超えられているので、(例えば、発達障害や統合失調症などについても・・・とても勉強になります。)それらの患者さんもロムされることは容易に想像されます。
その場合、「傷つきやすさ」ということを、あのような書き方、言い切り口調で書くことに、依存症とは異なる精神疾患の患者さんに対して、何がしか誤解を生まないか、傷口に塩を塗ることにならないか、危険性はないのかと思います。
いや多分あるでしょう。

言いたいことは、一つの手法や、切り口などを断定口調で正しい、真実と言い切ることは、避けていただきたいのです。

そして、11月22日分「患者を満足させると死亡率が上昇する」は事実として相関関係はあったのでしょうが、腕の悪い医師が、腕では勝負できないがために患者さんをお客さん扱いして抱え込んだり、とか裏事情はいくらでも考えられます。

また、1から4の調査項目は大事なことばかりです。
「本当の意味」で、これらきちんと遂行することは言うまでもなく大切です。
例えば、病気について分かりやすく説明せずして、患者にどう病気と向き合えというのでしょう。
あの論調だと、1から4まで病院側が責任を果たさなくともよいように、解釈もできてしまいます。

本質的な問題は、違うでしょう?
安易に、患者満足度と死亡率を直接結びつけるのは本質から、かけ離れた科学的でない手法です。

そして、話題が少し飛びますが、自助GやこのHPのひとつの基調「人ではなく自分がかわる」これも正しいと特に依存症者の場合、それにそって行動していくことはとても大切だし有効でしょうと思います。
が、場合によっては誤解を恐れず言えば「相手を何が何でも変える」努力をしなくてはならぬことも、いくらでもあります。
例えば、私は障害背負わねばならぬ医療ミス・障害を負いましたが、相手を何が何でも変えようとしました。謝らせようと努力しました。謝りませんでしたがね。

大切なのは、ケースごとの考察とひとつのスローガン、原理、思想、治療法などが絶対であるかのように偏らないことと、一般化しないことだと思います。
No.6562  Re: 異論あり by ひいらぎ  2012-11-24 00:59
ターコイズさん、おひさしぶりです。

発達障害とひと言で言っても、実際に発達障害を抱えた様々な人と接してみると、千差万別であることがわかります。自閉の三要素(創造力、コミュニケーション、社会性)などと言われますが、実際の人の抱える障害は、ひとつとして同じではありません。

障害がその人にとって変えられないものであるならば、環境調整を図るのが原則です。しかし、障害が一人ひとり違うのであれば、ある人にとって都合の良い環境が、別の障害を持った人にとっては不都合だ、ということも起こりえます。

目の見えない人には点字ブロックはありがたいが、車椅子の人にとっては邪魔な存在です。

自分以外のものを変えて問題が解決するのであれば、それに越したことはありません。しかし、すべてを周囲の調整によって解決することは不可能です。人は誰でも、自分にとって不都合な世の中の中で生きていかなければなりません。それは病気や障害の有無に関わらず、誰にとっても同じ事です。

そうしたことが雑記の話のベースにありますが、都度それを書くこともありません。暗黙の了解事項としています。

話をするためには、言葉の定義をしなければなりませんが、この記事では欲とは何であるか、傷つくとは何であるか、という話を含めています。言葉には複数の意味がありますから、欲という言葉にも別の意味もありますし、傷つくという言葉にも様々な意味もあるでしょう。だから、「傷つきやすい人=欲の強すぎる人」という事が、それらの言葉の全ての意味において成り立つわけではありません。しかし、言葉の意味を限れば、このようなことは断言してもかまわないのだ、という主旨の話なのです。

また、満足率調査の1〜4が大事である事は言うまでもありません。しかし、それが大事である事は暗黙の了解として、しかしそれは常に成り立つのだろうか、というところが出発点です。

そうした暗黙の前提について、記事中に都度書ければよいのでしょうが、暗黙の前提というのは世の中にあまりに多いことを踏まえれば、とうてい実現不可能なことでもあります。時には、その省略が混乱を招いてしまう人がいることは承知しています。できれば少しでも多くの人に分かりやすく、書き手の意図が伝わる文章にしたい、とは思っていますが、ある程度対象を絞らざるを得ない、というのが現実です。

そうした事情をくみ取っていただければ幸いです。
No.6563  <キャンセル>
No.6564  Re: 異論あり by ターコイズ  2012-11-24 02:22
返信ありがとうございます。

ひいらぎさんや、幾人かのここの方々が「そのままのあなたでいいよ」といった言葉、原理をネガティブな意味合いで多くの場合使われている、のと同様、私は「まず自分が変わろう」といったニュアンスの言葉を聞くと、「なんでもかんでも、そうでもないんじゃないの?」「ある場面ではそのスローガン逆に危険じゃないのかい」と反射的に言いたくなるのです。

これは先に書いた、私の過去と、発達障害からくる言葉への囚われがあるかもしれぬな。と自己洞察しています。
が、今のところこの考えを変えるつもりはありません。
相手に怒るべき時は、大いに怒るし、もっといえば、恨むべきは大いに恨みます。
「恨む感情」を恐れない・・・

ただ、それらの感情は、喜びや楽しみが、自分に跳ね返ってくるのと同様、自分に跳ね返ったり、特に関係のない人まで巻き込むことがあるので、それをどう受け止めて行くか、責任を負っていくかだと感じています。

>また、満足率調査の1〜4が大事である事は言うまでもありません。しかし、それが大事である事は暗黙の了解として、しかしそれは常に成り立つのだろうか、というところが出発点です。

おっしゃることは理解できます。
が、出発点はそうであったかもしれぬが、この場合、患者満足度が上がれば死亡率もあがるとの帰着点なので、「ほとんど成り立たない」に近いことを示唆しているわけです。(それが言いすぎなら、論文の表題からしてある種の私は誘導を感じます。)

で、それは違うだろう?論文は現象面だけしかみていない、あるいは意図的にそうしているなと感じたのです。

自分に都合の悪いとみえることが、自分を成長させることが多い、その反対は、成長を阻むことが多い、というひいらぎさんの、一番おっしゃりたいであろう、趣旨に対しての、前置きのたとえとしては、ふさわしくないと思ったので、書かせていただきました。
No.6565  Re: 異論あり by ひいらぎ  2012-11-24 09:37
「幸せは選び取るもの(Happiness is a choice)」と言ったのはリンカーンだそうです。choiceってのは自由意志による選択という意味です。人は幸せになる道も、幸せにならない道も、どちらでも選ぶことができるという意味ですね。

前に書いたように、私たちは自分の思い通りにならぬ世界で生きるしかありません。不愉快なこと、理不尽な経験をすることは避けられません。それに対して、どういった態度を取るか、それは私たちの choice 自由な選択です。

大いに恨む選択をする人もいるでしょうし、そうしない人もいる。大いに怒り、恨んだ結果、周りの人を傷つけることもありますし、その結果が自分に跳ね返ってきて、また恨むこともある。それはその人が自由な選択の結果、不幸を選び取ったということです。

幸せになりたければ、別の選択をするのが良い。自分がどういった態度を取るかは、自分の自由意志で決められるのですから。

さて論文について。

一本の論文が常識を塗り替えるってことは、なかなかありません。似た結果を示す論文が重なって定説となっていくものだと思います。

ただ論文それぞれには確度(確からしさ)の違いもあります。疑わしい論文もあれば、一本の論文に過ぎなくても注目に値するものもあります。取り上げたのは後者です。

僕はPubMedにアクセスする立場にありませんが、アブストラクトによれば調査期間は8年間。前向きコホート研究では、対象を追跡し続けることが大切ですが、5万人のうち7割を追跡できています。対象数が少ないゆえの偏りとは言いにくいです。また、医療保険や普段の医療機関の利用度、それまでの病歴など、さまざま交絡因子を考慮しているともあります。

研究というのは、始めるときに何らかの前提があって始めるものでしょうが、少なくとも結果については恣意的な誘導にならないよう、慎重に気を使うものです。これだけ大規模で時間をかけた研究の結果を無視できないと思います。
No.6566  Re: 異論あり by ターコイズ  2012-11-24 12:04
返信ありがとうございます。

どうもなかなか、すり合わせが難しいようです。
が、貴重なご意見ありがとうございます。

私は、態度・感情はいつもいつも、選びとれるものだとは思っておりません。
が、その努力は必要だと思います。必要な場合もあるでしょう。
正確に言うと、自分や周りを苦しめるであろう、感情がわきおこってからのその後処理です。
少なくとも、努力(ステップ1だと無力か)を軽んじてはいないつもりです。

また、人が人を想う時、悲しみにくれる人には、それほど負のイメージをえがかないものです。
しかし、恨み深い人には、手放しで、負のイメージを植え付けます。
それは、恨みまた怒りが、第三者にとって、とばっちりを食いそうな、不快な感情だからというのも、もしかしたらあるでしょう。

それはそれとして・・・
が、ケースによっては、いったんどうあがいても、人によっては恨みにくれることしか、できないこともあるのです。
それも、もしかしたら大前提だったかもしれませんが、どうもそう伝わってこないのです。
いつかこのことについては、書かせてもらおうと思っていました。

人が人に、評価するとき、それは、ひいらぎさんの言われるよう、人によっては、自分で選びとった結果だという方もいるだろうし、いや、恨んで当然だという方もいると思うし、早く恨みから脱してほしいと祈る方もおられると思うし、それらは良い悪いではなく、各個人のそれこそ自由意志でしょうね。

私の結論として、恨みや怒りも憎しみも、生きていくための大切なツールです。
が、いつまでも持ち越していい感情だとは思っていません。
また、「恨み深い人間であること」と「恨むことそのもの」は違います。
私たちが問題にせねばならぬのは、「恨み深い人間」からの脱却だと思っています。

さて。論文ですが、これもなかなかすり合わせが難しいようです。

確かに、現象、関係性は、事実として相関関係があったのですから、無視することはできないでしょう。
また、コホート研究は、エビデンスレベルとしては高い研究になるようですね。
が、問題なのは、前述しましたが「分析」「解釈」「どう活かしていくか」です。

満足と死亡率、ふたつの関係性は、本当の意味での直接的な因果関係があったのか?
それはどう今後証明するのか?
「満足度」1から4に対しての病院側患者への対応は、研究下病院全体で質量ともになるべく似通った、同じものだったのか?
もし、ダイレクトな、濃い関係にあったとして、この事実をどう受け止め、患者にとって「いい子いい子、抱き抱え医療」ではなく、本当に良い治療にどう結び付けてゆくのか?

それについての考察が、きちんとだされぬまま、(そうやすやすとは、でないでしょうが)「満足度があがると死亡率も上がる」はないだろうと思います。
長年の研究・追跡が逆に泣くというものです。

まあそんなことはないとは思いますが、病院側が楽をするための逆の意味でのツールにならないように願います。
勿論患者も、自分の体・心を専門家にいつまでも、丸投げしない努力が必要なのは言うまでもありません。
No.6567  <キャンセル>
No.6568  Re: 異論あり by アポ  2012-11-24 13:14
ぼくは、ステップ6でぼくの性格上の欠点が 度を越した本能だと分かりました。ぼくが傷つきやすかったのは、欲望があり過ぎたからなんだって理解できました、
ひいらぎさんの日々雑を読んだときに、なるほどなぁと感じました。ぼくは文章力はないですけれど、書かれた内容は当たり前で どこが問題なんだろうと思ったですけれどね。ひいらぎさんの、日々雑は楽しみですね。自分では気がつかないことを、的確に書かれていると 感心しています。






No.6569  Re: 異論あり by アポ  2012-11-24 13:26
ぼくの文章力がないことは、関係無いことでしたね。
ショーさん、ぼくはひいらぎさんが言っているのは
ステップ6 7と思っています。
失礼します。

No.6570  <キャンセル>
No.6571  Re: 異論あり by たまちゃん  2012-11-24 14:48
横レス失礼します。
クロスアディクションがある方はメインのアディクションの相互援助グループの12ステップ優先でお願いします。
ソーバー(またはクリーン等)ステップをきちんと全部やって5年ぐらいたって、それでもまだ大変だということでスポンサーに相談してからお願いします。
基本アディクションがある方はACであることが多いのですが、ACのステップが先だとアディクションを止めることができません。
然しながら、アディクションをステップで止められると、ACの悩みはかなり消失されるようです。
それにあっちのステップ、こっちのステップで埋め合わせに伺いまくるのも大変ですよね。ACのステップも棚卸をして埋め合わせに伺うのです。
ACだったから依存症になったと言われるご本人様たちも多いのですが、病気だから依存症になったのです。
虐待や性被害にあわれた方は個別の専門のカウンセリングを受けることをお勧めします。
何のアディクションでも酔っ払ったままで(ドライドランクを含む)自分はACだからとのたまわれていると、ACは本当に困ってしまうのですよ。
No.6572  Re: 異論あり by ターコイズ  2012-11-24 17:02
ご意見いただいた方ありがとうございます。

たまちゃん

確かに、言ってることはある側面からは、正しいと思うのですが、私がACだからクロスアディクションになったといつ言いましたか?

ACであることを盾にとってるそぶりを見せましたか?

たまちゃんに限らず、一部の先ゆく仲間と言われる方、例えば、他の仲間の方に、何がしか怒りがないか、例えば12ステップができていないことについて、怒りがないか、また、他の依存症者の存在に怒りがないか?それこそご自分を棚卸すべきです。

怒りでもって、ものをいっても伝わりませんよ。

>何のアディクションでも酔っ払ったままで(ドライドランクを含む)自分はACだからとのたまわれていると、ACは本当に困ってしまうのですよ。

こう書かれても私も困ってしまうのですよ。
No.6573  Re: 異論あり by アポ  2012-11-24 17:34
ターコイズさん、ぼくはあなたがなにを書きたかったのかが分かりません。ひいらぎさんの日々雑の 欲望というのは限りないくらいあることだけど、ほどほどに幸せおかないと、傷つくことが多いですよ。AAのミーティング会場が満足するものになることは、良いことではありませんよ。この二つのことがどう間違っているのかが、分かりません。
No.6574  幸せは選びとるもの by mitsouko  2012-11-24 17:39
どちらかというと、いつも受け身で生きてきたわたしにとって、胸に響く言葉でした。
これまでの人生の中で、自分の責任でなにかを選びとったことがあっただろうか?・・・と、
思います。(無責任な生き方をしてきたと感じます)

思い通りにならない日々のなかでも、
そのひとつ一つのできごとに対して、“自分がとういう態度をとるか”という選択の自由が、
つねに、自分の内側にあるということ。
その選択の結果の積み重ねが、自分を幸せにも不幸にもしてゆくのだと思います。

降りかかってくる災難のすべてを避けることはできないにしても、
そのことに対して、どう理解して、どのような態度をとるかは、
自分の内側に責任があるということだと理解しました。


わたしは、いつも逃げるのが専門で、アルコールも逃げ込む為の便利な道具でした。
物事を解決する力も、正しいと感じることを主張する能力もなく、
ただその時だけ、黙って表面を穏やかにすませる技術だけを磨いてきました。
ほんとうは、これではダメなのだと思っているのですが・・・・なかなか・・・





No.6575  Re: 異論あり by アポ  2012-11-24 17:41
ほどほどに幸せにしておかないと
|
ほどほどにしておかないと

書き間違っていました。
No.6576  <キャンセル>
No.6588  Re: 異論あり by ひいらぎ  2012-11-26 19:19
最近は自助(self help)グループと言わず、相互援助(mutual aid)グループと言うのだそうです。

AAも最初はビル・Wとドクター・ボブがお互いに助け合う(相互援助)ことから始まりました。ビルは12ステップ(正確にはその原型)を「手渡す」ことで、ボブを助けました。ボブがビルを助けたやり方は違います。ボブは「受け取る」ことでビルを助けました。このように、相互支援・相互援助といっても、お互いの手助けの方法は対称ではないわけです。ドクター・ボブが助かったのは、他のメンバーに手渡すことを通じてです。

自分が回復する道具(12ステップ)と、人を援助する道具(12ステップ)が同じであることが、相互支援グループの特徴です。

さて、常々書いているように、回復とは変化することです。変化のない回復はあり得ません。12ステップグループというものは、自分を変化させ、また人の変化を手助けするところです。

ところで、少し前の動機付け面接の話題でも出ていましたが、人は変化に対して抵抗があるものです。変化を拒み、「今のままの自分」で居続けようとするのが普通です。(その抵抗を否認と呼び、時に少々強引にでも直面化によって打破しようとしたのが直面化技法です)。

ターコイズさんが持つ「自分が変わること」へのひっかかり感と、医療機関は患者の満足度を高めるべきだ(その中には患者の希望を聞き入れることも含まれている)と考えること。この二つにつながりはないでしょうか。

話は変わって、最近「家路」の読者になったとおっしゃる方の中に、日々雑記を最初から読んだという人が何人かおられました。雑記は10年分以上あるので驚きました。「で、読んでいかがでしたか?」と尋ねると、「最初の頃はひいらぎさんも悩み深かったんですねぇ」というご感想が多い。

そうなのです。このサイトを始めた頃は、僕はAAに何年も通っていましたが、どうやって変わったら良いか分かりませんでした。しかし、ちょうど10年間の真ん中あたりで、スタンスに変化が見られます。変わる方法を手に入れ、それを人に手渡すことで自分がさらに変わることが可能になりました。英語圏のAAメンバーが、自分のことを Bill's friend(ビルの友だち)と呼ぶことがありますが、僕もようやくビルの友だちになれた気がしました。

相互支援の場合は、人を手助けすることの究極の目的は、自分が助かることです。だから、他の人が助からなくても自分さえ助かれば良い。しかしそうは言っても、できるだけ他の人も助かって欲しい。そのためには、熱意だけじゃなく、プログラムへの深い理解やスキルも必要です。なので、最近はそうした指向の話が多く、また読者が増えているのは需要があるからだろうと思います。

だから、このサイトが相互支援(自助)グループのことを扱っており、それが回復、つまり変化を目的としている以上、変化することが必要だとする価値観があり、そのままの自分であり続けようとすることに否定的であるというわけなのです。
No.6589  Re: 異論あり by カオル  2012-11-26 23:30
ターコイズさん

論文の件ですが、ひいらぎさんはあくまで「こういう論文、見識もありますよ」と紹介しているだけです。
内容についての疑義があれば、原著者に聞いて見るのがただしい問題解決方法です。

ひいらぎさんの提示したリンク
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22331982
に筆頭執筆者、フェントン氏のメールアドレスが記載されています。
世界中からの問合せをお待ちしてますと言う意味で連絡先が記載されています。
ためらうことはありません、このスレッドでお書きになったことをそのまま英語にしてメールしてみてください。
もしお返事が来ましたら、内容をご紹介いただけるとうれしいです。

ちなみに、この論文が掲載されたARCHIVES OF INTERNAL MEDICINE誌はインパクトファクター10.462と、トップレベルの雑誌です。世界中から送られた何千という論文から精選された一本であることはまちがいありません。
No.6590  Re: 異論あり by ターコイズ  2012-11-27 00:24
ショーさん ご意見ありがとうございます。

ご存じだとは思いますが、たまちゃんはショーさんにどちらかというと、意見を言いたかったのだと思うのです。
ACのグループを私に善意で、紹介していただいたので、それに対しての、あのまんま反論意見という形だったのでしょう。

ただ、ここでも、AC自助ではアディクションがとまらないとか。
言い切った形は残念でしたね。
「絶対」ということはないし、あの書き方も一部「危険」だと思いますし、不安に思う方もいると思います。
なぜ、AC自助からでないほうが、原則よいのか、私は私なりに理解はしているつもりですが。

ひいらぎさん ご意見ありがとうございます。

今回はほとんど、同意いたします。
自分が変わること、大切ですが、いやー本当に大変なことですね。
自分の経験を通しても、そう思います。

ただ、
>ターコイズさんが持つ「自分が変わること」へのひっかかり感と、医療機関は患者の満足度を高めるべきだ(その中には患者の希望を聞き入れることも含まれている)と考えること。この二つにつながりはないでしょうか。

医療に対し、私自身の怒りというバイアスがまったくないわけではありません。
が、上記ご意見に対しては、「ない」です。

病院は、医者と患者が共同で、病気に対して、どのような態度をとっていったらよいのか、今、どこまで受け止めて、今後、治療によって、変化する部分はどれくらいか、そのためには何をしたらよいのか、互いに、最善の方策を探っていく場、実践していくだと認識しています。

そのためには、患者が望んでいる治療について拒否したりも十分ありえましょうし、症例によっては、時間をかけないほうがよいときも場合によってはあるでしょう。

ただ、私は医療ミスを受けた人間なので、科学的ではないものや、きちんとエビデンスになっていないもの、段階に対して、断定口調で話す、書くことに対し、話し手、書き手に知恵、権威があればあるほど、危険性も比例することを人一倍知っているので、どうしても抵抗を禁じ得ないのです。

あの論文の、発表のあり方、現段階でのまとめのあり方にそれを感じたので、今回はスレをたてさせていただいたこともあるのです。

ご理解いただけたでしょうか?
No.6591  Re: 異論あり by ターコイズ  2012-11-27 00:37
カオルさん はじめまして

問題解決・・・おっしゃること、ごもっともです。
が、卑怯かもしれませんが、今そのエネルギーはないかもしれません。

論文のことだけではなく、いろいろ、ひいらぎさんや他のレギュラーの方々に、正直申し上げて他にも言いたかったことが、たまっていたというのが、本音のところで、スレをたてさせていただいたので。

No.6592  <キャンセル>
No.6593  Re: 異論あり by ターコイズ  2012-11-27 22:28
ショーさん 

お礼を先ず言うべきでしたね。
いろいろ、フォローなど、ありがとうございました。

あと、
>ACのグループを私に善意で、紹介していただいたので、それに対しての、あのまんま反論意見という形だったのでしょう。

上記は誤解を招く表現でした。
たまちゃんが、人に善意で紹介した行動そのものを否定している。とも読み取れてしまう文章でしたね。
勿論違います。
たまちゃんにもお詫びいたします。

さて、ACとアディクションとの関係性、優先順位などは、とても大切でなおかつ、基本中の基本事項であると思います。
これから、また福祉職につくことを希望されている、ショーさんであれば、ご自分でお調べになったほうが、いろいろ身になると思います。
クラウディア・ブラックさん、信田さよこさん、水澤都加佐さんなどの文献が参考になるのではないでしょうか。

それに対し、依存症(AC)と発達障害。私の知る限り、両方診れるドクターは、日本でも本当にごくわずかではないか?という印象をもっています。
で、文献としては、AC(的な症例)トラウマ関連と発達障害で言えば、杉山登志郎先生の本が参考になると思います。
が、依存症との優先順位までは書いてあったか記憶にないです。
私には、これくらいしか、分かりません。

ご存じであったらすいませんでした。
No.6594  <キャンセル>
No.6595  Re: 異論あり by たまちゃん  2012-11-28 00:51
依存症とACと同じカテゴリーにして欲しくないですが、それはともかく
お酒や薬物を切らなければどんな治療も始まりません。
水澤さんの話では例外ケースはレイプされたためにお酒や薬物を使用している等限られた場合で、この場合は並行して行う。
実際にある程度の期間お酒や薬物等が切れて、はじめて大人の発達障碍の診断が可能になります。
しかしながら発達障碍の二次障碍で依存症になっている場合は、依存症の治療や回復を認知してもらう事がなかなか難しいので、その人の特性に合わせて治療の目的や方法等説明しながら根気よく支援する。
書類を渡す時には活字は明朝体を避けブロック体にするとか、主語述語をはっきり短い文章で書くとか、発達障碍だけに絞れば支援の方法の基本は療育の基本と同じなので、参考書はいろいろあります。(特別支援教育のジャンルの本に大人の支援に使えるものが沢山あります。)

カテゴリ:本 ( 424 )
http://chatterie.exblog.jp/i8/
カテゴリ:発達障碍 ( 108 )
http://chatterie.exblog.jp/i26/
No.6596  <キャンセル>
No.6597  ショー様だって、乱暴ではありませんか* by mitsouko  2012-11-28 15:10
くわしい事情も知らないで、
あなたはAAミーティングに行きなさい!それがいちばんいいコトですっ。

さあ行け、もう行け・・・・・


AA会場に行けば、スポンサーが見つかって、12ステップの詳しい説明が受けられて・・・
なんて、そんなに単純で簡単な世界ではないのですよ。
もの凄い狂暴な人がいて、追いかけてきたりとか、するのですよ。

長くお酒をやめていても、フツウでない人がいるのです。
AAは、危険な一面もあるのですよ。
No.6598  あら*・・・・・消えちゃった。 by mitsouko  2012-11-28 15:46
ショー様、わたし、ショー様が善意であの言葉を言ってくださったと、
このことは、信じています。

実際にそういう場面に遭遇しなければ、
想像もつかない様なことって、たくさんありますから・・・・・
ふつうは、ショー様が言って下さった様にアドバイスがなされるものだと思います。

あたたかいお気持ちは十分伝わってまいりました。
そのことは、とても嬉しく、感謝しているのです。
No.6599  Re: 異論あり by ターコイズ  2012-11-28 20:43
たまちゃんの 投稿

「>クロスアディクションがある方はメインのアディクションの相互援助グループの12ステップ優先でお願いします。
ソーバー(またはクリーン等)ステップをきちんと全部やって5年ぐらいたって、それでもまだ大変だということでスポンサーに相談してからお願いします。
基本アディクションがある方はACであることが多いのですが、ACのステップが先だとアディクションを止めることができません。」

クロスアディクションといった場合、その方の嗜好のなかに酒、薬物がその中にはいってるとは限らないのですよ。
極端な話、ニコチン中毒や炭水化物中毒になってる場合、だれが、依存症ステップをやってからでないと、AC問題に向き合えないと言っていますか?
依存症問題とAC問題を天秤にかけて、ACの問題を先にあるい並行してやったほうがよい、というのもありえると思います。

それと、貴方のブログの中で、貴方の家人の方が私に医療ミスをした加害者に謝りに行くのがステップだと言ってるとありましたが、そう言ってるからと言って、そのまま額面通りのせるセンスはいかがなものでしょうか?

そのような方とまともに、相対しようとした私の愚かさにこそ、気付きました。

返信は不要です。

ひいらぎさん、貴重な板をどうもありがとうございました。
いろいろご迷惑おかけしました。
ご対応感謝いたします。
No.6600  Re: 異論あり by ひいらぎ  2012-11-28 21:15
とりあえず、ショーさんの

> わたしの知り合いにアルコール依存症(ACも含む)と発達障害を抱えている方もおられます。
この場合は、どちらの治療を優先すべきでしょうか?

という問いかけに対して、お答えしておきます。

ACA(日本ではACoA)という団体の基本テキストはビッグレッドブックと呼ばれます。これはAAのビッグブックを意識した構成になっています。ビッグブックの冒頭に「医師の意見」が掲載されていて重要な情報を提供しているように、ACAのビッグレッドブックにも「医師の意見」が掲載されています。

それによると、アディクションを持ったACの場合には、

1) アディクションの安定した回復を得る
 これには数ヶ月から数年を要するとありますが、アルコホーリクだったらAAの12ステップを12番目まで取り組み、断酒が安定するまで期間ととして妥当だと思います。

2) ACA(ACoA)共同体でACとしての回復に取り組む
3) スピリチュアルな人格の再統合
 このふたつはACの12ステップに取り組むこと。

という3段階を経るとあります。つまり、アディクションのケア→ACのケアの順です。

理由はアディクションからの回復が不安定であると、ACとしての回復が妨害される、とあります。

僕のスポンシーの中には親がアル中という人もいますが、ACだという事情のために、AAの12ステップを改変したり、掌を加える必要はありませんでした。また、ここではAAメンバーとしての立場で書いているので言及を避けていますが、関わっている施設での事例からも、AAの12ステップを使うにあたって、ACという事情を酌む必要が生じたことはありません。

なので、ACのケアを先に行うとかアディクションのケアとの同時進行を行う必要性は感じておらず、BRBの「医師の意見」に同意します。

虐待などの原因でPTSDのフラッシュバックがある場合でも、十分な周囲のサポートがあればこのフローで大丈夫という事例がありました。埋め合わせまで進んだ後に、トラウマの治療に取りかかっています。
もちろん、深刻な問題が生じている場合には、先にトラウマの専門医にかかることを否定しませんが、その場合でも患者に酔っ払ってこられたら先生も困るだろうし、せっかくの治療効果が再飲酒で台無しということもあり得ます。例外はあるとは思いますが、原則はこの順だと思います。

元々ACA(ACoA)の共同体は、アラノンの一部であるアラティーンから誕生しました。当然その構成メンバーはアディクションを持っていない人たちでした。AC文化というのは、アディクションを持っていない人たちの文化であり、アル中がそこに参加するにはまずアル中として回復してから、という理屈は共同体誕生の事情からもうかがえます。日本の様々なAC共同体は、別の経過で誕生したために、その点が曖昧になっているように見受けられます。

ともあれ、相手がアディクションを持っているかどうか確認せずに、AC共同体への参加をすぐに勧める援助は感心しません。「アディクションのグループでスポンサーを得て、12ステップを全部やって、それでも不全感が取れないならACのグループへ行きなさい」というのが原則で良いと思います。

さて、発達障害について。

発達障害には程度の軽い・重いがあります。軽度の障害であれば、発達特性に留意した上で12ステップに取り組めば十分です。どうやって留意するかは、発達障害のケアを専門にしている人たちから学ぶのが良いと思います。
たとえば、JDDネットの年次大会が12月にありますが、参加されれば勉強になると思います。
http://jddnet.jp/

発達障害に関する環境調整や教育が必要なら、アディクションのケアと平行して、あるいは先行して取り組んでもかまわないと考えています。

障害がある程度重い場合には、視点を変えて、併発するアディクションとされるものが「本当にそれがアディクションであるかどうか」確かめる必要があります。というのは、発達障害を抱えた人はアルコールやギャンブルにはまりやすい側面はあるわけですが、それがアディクションとは限らない、ということです。

ショーさんはご理解されているようですが、アディクションとは渇望と強迫観念の組み合わせです。しかし、自閉圏の人はこだわり行動の一つとしてパチンコにはまったりします。これはアディクションとは違う機序によるものです。当然12ステップとは違った対応が必要になります。

発達障害に関わる支援者の間では、アルコールや薬物やギャンブルにはまることを特にアディクションとは捉えずに、発達障害による社会不適応の症状の一つと捉える考えがあります。それでうまくいくなら、その事例はアディクションではないわけです。

こういうタイプの人に自助グループを紹介しても、全然合わずに混乱したり、逆に自助グループはまりすぎて社会適応の妨げになったりします。自助グループは万人に開かれていますが、合わない人もいるということをお忘れなく。

残念なことに発達障害を理解した医師がまだ少ないため、安易にアディクションという診断を下されるケースが少なくありません。この人が本当にアディクションかどうか、という疑いを常に持ち、判断を留保すべきです。特にギャンブル依存とされる人たちで、発達障害が疑われる場合には、専門医の評価を経てから支援計画を立てるべきです。安易に自助グループを紹介するのは避けてほしいと思います。これはACと発達障害の重複というケースでもおそらく同様だと考えます。

もちろん発達障害とアディクションの併発ということも起こりえます。

というわけで、全体をまとめると、発達特性の評価→アディクションのケア→ACのケア、の順です。発達特性によっては、アディクションやACのケアに進まずに発達障害支援のみとするケースもあるでしょう。

その人に合った支援計画を立てるためには個別評価が必要で、アル中、AC、発達障害というラベルに頼らない判断をしてください。ただここはアディクションの問題を扱うサイトなので、アディクションの場合を前提に話をすることが多いわけですが。
No.6601  Re: 異論あり by たまちゃん  2012-11-28 21:45
御参考までに
たとえば
ニコチンアノニマス
http://nicotine-anonymous.org/pubs_content.php?pub_id=531

Food Addicts Anonymous
http://www.foodaddictsanonymous.org/faas-twelve-steps

ニコチンや炭水化物に依存しているから12ステップが関係ないという事はありません。
ニコチンもこの場合の炭水化物も気分を変えるものというとらえ方をしているのです。
また金銭的にも時間的にも健康的にもどうにもならなくなっていて、そのことだけが頭の中を周り、そのことを中心に世界を回っているのだったら、そして周りが困っているのだったら12ステップは有効です。
本人より周りの方が先に困るのが依存症の特徴。
当然カフェインも気分を変える薬ということで扱う人もいますが、NAでは一応ニコチンとカフェインはOKにしてはいます。
ベティフォードセンターの先代の副所長(AC)は飲み物はハーブティーやカフェインレスのものを飲んでいます。
まだまだ自分はほかの回復方法があるはず、依存対象をコントロールできるはずと思っているうちは、まだまだ酔っ払っていたいのと同じです。
No.6602  Re: 異論あり by ターコイズ  2012-11-28 22:41
どうもありがとうございました。

ニコチンアノニマスについては知っていました。
ただ、ニコチン中毒だからと言って、ACの問題に手をつけてはいけない、というのは、リアルな世界で浸透していないし、言われていないでしょう?
そういった、場合ある程度、既にACの問題が取り組めていて、うまくいってるなら、ACの問題をかなぐり捨てる必要はないと思いますが。

>ニコチンや炭水化物に依存しているから12ステップが関係ないという事はありません。

そうは言ってはいません。有効なこともあるでしょう。

>まだまだ自分はほかの回復方法があるはず、依存対象をコントロールできるはずと思っているうちは、まだまだ酔っ払っていたいのと同じです

それはある程度自覚しています。
が、私の主治医は、依存症専門医ですが、私の場合、ドライドランクとは違うということでした。
「否認」と言わないでくださいな。

ところで、12ステップは、なぜ素晴らしいか・・・
私が思うには、名前の通り、ステップを踏んでるからなのです。
直ぐ変われる、直ぐ変わるべきとは言っていません。

12ステップの前にも個人、個人の中で「ステップ」はあるのです。
私は、私の器質的障害をとりあえず受け入れるのに、10年以上かかりました。
だから、色々、「これから」というところもあるのです。

で、私は自分のこれからの課題、恨み・怒りについて、自覚しています。
今まで、かなり、自分ではよい意味でで変わってきたと思っていますが、今後、変わりたくないことも自覚しています。
が、変わりたい部分と葛藤しているので、様々取り組んでいる最中です。

さて、あなたは、人に、いろいろ言いますが、ご自分の恨み、憎しみについて本当の意味で、気付いておられるのでしょうか?
よく、加害者のところに謝りに行くべきだなどと、ステップの埋め合わせのことでしょうが、書けたものだと、感心します。

私が、ステップに抵抗していると感じているなら、尚更のことです。
No.6603  <キャンセル>
No.6604  Re: 異論あり by ひいらぎ  2012-11-29 10:50
ショーさん。

ネット上の様々なものの中には、現実の存在を模倣して作られたものがあります。
例えば電子メールは、現実の郵便を模倣して作られたものです。電子掲示板システムも同様で、現実の掲示板を模倣したものです。

掲示板というのは、公共施設や駅の入り口なんかに設置してあり、情報が掲示されています。そこで見た情報をまた別の人に伝えたり、自分なりに活用してもオーケーです。電子掲示板も同じ趣旨で作られました。その後、ネット上の掲示板は個人間のやりとりに使われることも多くなりましたが、基本的な性格は現実の掲示板と変わっていません。

ですから、掲示板に投稿するということは、それが(言語の壁はあれど)全世界に向かって発信され、その情報を受け取った人がどのように活用するか発信側はコントロールできない、という覚悟が必要だ、ということでもあります。

ネットに不慣れな人は、自分の投稿が多くの人に見られ、自分の知らないところで話のネタにされているという自覚がない場合もあります。しかしやがてはそれを知るようになります(少々痛い体験が必要なこともありますが)。それは、学校出たての社会人一年生が、社会の暗黙のルールを一つ一つ学んでいくのに似ているかもしれません。

この掲示板での話を元にして、ご自分の掲示板なりブログなりで、さらに話を展開しても良いと思います。また、同種の話を繰り返す人には、ご自分の掲示板なりブログなり作られて、そちらでご自由に展開されたらどうですか、とお勧めしています。

ネットで書いた文章は多くの人の目に触れます(「家路」には毎日3,000以上のユニークなIPアドレスからのアクセスがあります)。また書いた文章は何年も残り、後から来た人の目に触れます。

ネット上で自分が傷ついたり、大切な人を傷つけたりしないために、慎重さというのはとても大切だと思います。
No.6605  Re: 異論あり by ターコイズ  2012-11-29 11:57
たまちゃんの「ACだから依存症になったのではない、病気だからなったのだ・・・」
確かに、ACの方がすべて依存症になるわけではありません。
が、親が依存症だから、ACのこどもも、依存症になったというのは、関連性として無視できないのみならず、関連性おおありだと思います、ただ、回復プロセスのあり方として、まず最初にACの問題にとどまっていることは、いろいろデメリットがある場合が多い、ということだと思います。
その二つを分けて考え、両方大切にあつかっていかないと、特に、ステップ・自助G初心者や回復途上の方には思いは伝わらないことが多いと思います。

また、恨みが未消化なのは、同じACとして、よくわかりますし、致し方ないとして、その状態で特に依存症者のアドバイザー役になっていることは、たまちゃんにも、アドバイスされる側にも危ない部分もあると自覚されたほうがよいと思います。あくまでも個人的な意見です。

さて、ショーさんのいわれることもっともなのかもしれません。
が、私はルールやその他のことより、自分の中で優先すべきことを優先いたしました。
削除を管理人さんがいわれるなら、削除いたします。
が、間違っていることを書いたつもりは今は、ありません。

管理人さん
ネットの危険性は十分理解しているつもりです。
十分、言葉を選んで私なりに、礼儀を尽くし慎重に書いたつもりでもあります。
ただ、管理人さんと意見のすり合わせができなかったことは、残念ですし、通常のコミュニケーションでは、一方が正しい・悪いという事でなく、例えば、お互いが「言いすぎた」「私の方に落ち度があったかも」とか、言い合ったり、ニュアンスが伝わったりするものですが、ここの掲示板では、ほとんど、「依存症の者の言い分だから」と意見が異なるときは切り捨てにされ、それはなかなか不可能のようですね。

また、荒らしと判断された事は、私の人生でもはじめてなので、驚きです。
私の症例などが、反面教師として、いきれば幸いです。

では、いろいろありがとうございました。
ご健康お祈りいたします。
No.6606  <キャンセル>
No.6607  <キャンセル>
No.6608  Re: 異論あり by ひいらぎ  2012-11-30 10:16
しばらく前の雑記で取り上げた、この図をもう一度見て欲しいのです。
http://www.upperroomcomm.com/bbsguide/images/bbsg5.jpg

人間の持つ3つの欲望についてです。共存本能・安全本能・性本能のうち、真ん中の安全本能のところに「感情的な安全」があります。その説明を見ると、「他の人を必要とすることに基づく本能。支配に傾いたり、過剰な依存に傾いたりする」とあります。

神さまは人間をお互いに必要としあうように作られたので、人間がお互いに依存し合うのは当然です。しかし、他の本能(欲望)と同様に、「感情の安全」の本能も過剰になることがあり、すると他の人を自分の思いどおりに動かそうとコントロールを試みたり、あるいは過剰に依存することになります(支配と依存は表裏一体です)。

そして(他の本能と同じように)過剰に求めた感情の安全本能が満たされないとき、つまり他者が自分の思惑通りに動いてくれなかったとき、私たちは傷ついて、恨んだり、不安になったりという感情のトラブルがおき、それがさらに逸脱を生み出していきます。

こうしたことが起きているとき、私たちは間違いを他者や仕組みの中に求めます。他の人や仕組みが変わってくれれば、私の中のこの悩みも解消されるはずだ、という理屈です。他者が変わってくれることで、問題が解決することもありますが、むしろそうならないことの方が多い。

ではどうすれば良いのか。他者が変えられないのなら、自分の中の過剰な欲を変えれば良いということです。

この「感情の安全」本能の過剰パターンでありがちなのが、自分(あるいは自分が関わるもの)が「特別な存在である」というものです。自分は特別な○○なので、他の人と同じケアは相応しくない、と考えるのもありがちな話です。

この掲示板もアディクション関係という点ではユニークかも知れませんが、やはり世間にたくさんある掲示板のひとつに過ぎません。事情を訴えて特別扱いを期待するのは、回復に逆行することでありましょう。

たしかにショーさんのおっしゃることを僕がすれば、問題の限られた一部を解決できるかもしれません。しかし、こう考えて欲しいのです。飢えた人に魚を与えれば、その日一日その人は飢えずにすむ。しかし、漁の仕方を教えれば、その人は一生飢えずに済む、という言葉があります。これは人を援助することの本質だと思います。

この掲示板に投稿したことを他で扱われることに不満を持つ人もいるでしょう。それについて、僕が何らかの影響力を使ってコントロールしてみせれば、不満は解消されるのかも知れません。でも、それは魚を与えることです。当座の需要を満たす支援の必要は否定しませんが、アディクションの人に必要なのは漁のやり方を教える援助であり、この掲示板はそちらを指向しているのですよ。
No.6609  <キャンセル>
No.6611  Re: 異論あり by ターコイズ  2012-11-30 22:28
ショーさん

我ながら早く、傷つきから回復しました。
ありがとうございます。
引き止められる必要性は、みじんもありません。でも、お心使い本当に感謝です。
ネットの世界は、自己責任が原則ですので、書き込みにもいろいろ覚悟はありました。で、他所で言われることそのものは、今は気にしてはいません。
が、その内容には、行動、反応して当然だと思っております。

熱意と冷静さを兼ね備えた、よいワーカーさんになると思います。
と同時に、他者のごくごく普通の反応、感情、生理も大切にできることが、ショーさんならできると思います。

ショーさんあてではありません。
管理人さんとショーさんの、友情を壊す権利はありませんので。

嫌味ではなく、ひいらぎさんも、ある一定の回復ラインを越えたと思われる、普通の病気の方です。
私も自分が特別だと思いたい、悪い意味で特別な、普通の病気の人間です。
お互い、フェアではない、パーフェクトな対応ができなくとも当然なわけです。
そう思えば、難しいこと考えなくとも、納得いきます。

管理人さんには、出入り禁止にもならず、時間もかけて、レスもいただき、その点についてはありがたい。感謝です。
ある意味、敵ながらあっぱれでした。(敵じゃないけど)
No.6612  Re: 異論あり by kanta  2012-11-30 23:54
この下らない些細な点に向ける情熱を、違う方向に向けたら世界は違って見えるのにねぇ…。

2ちゃんの住人なら「3年ROMってろ!」て言われるよ。
No.6613  やれやれ by ひいらぎ  2012-11-30 23:57
離れるつもりなどなく、すぐに戻ってくるとは思っていましたが、これほど早くとは。

まあそれはともかく、ショーさん。
いままで管理人が気分を害しているのではないかとご心配いただきましたが、その点はご心配くださらなくて結構です。・・・が、6609には苦笑いです。

それほどの操作性もない言葉に、振り回されて。
もし援助職になられたときに、もっと操作性の強いクライアントにあたったら、激しく振り回されて、それこそバーンナウトじゃありませんか。

ご自身のため、すこしの間投稿を控えられることをお勧めします。

それと、同じ話の繰り返しですし、スレッドが長くなりすぎてスマホで読みにくいとか来てますので、とりあえずここは閉じますね。

最大10ツリーを表示します。他のツリーへは以下の機狽ゥら。
ページ指定:

あなた自身による記事の削除:各項を入力して [削除実行] を押してください。
記事番号: 削除パスワード:
投稿時にパスワードを入力しなかった、忘れた場合は管理人に依頼してください。

based on mbbs.cgi by suzukyu 2000 and mbbs.cgi 改 by horn 2006