ヤマアラシのジレンマ

Das Dilemma der Stachelschweine - 「心の家路」のブログ

侮辱に当たる・当たらない

!男子哭女子胸小遭控告 検方胸后不起訴
http://news.qq.com/a/20071115/001541.htm
こちらはカラオケ店トイレの狭い通路ですれ違った男が、女の胸に触れた触れなかったで口論に。「そんな貧乳に当たるわけがねぇ」という言葉に怒った女性が、男友達を呼んで相手をボコボコに。あげくに貧乳とは「公然侮辱」の名誉毀損で訴えました。
桃園地検は、まず女性の胸を「平坦とは言えず、むしろ普通の体型」と決定。だったら有罪かと思いきや、「胸の大小は個人の主観的評価。豊満な胸を小さいと言ったところで侮辱には当たらない」と、名誉毀損は不起訴に。
殴った男友達のほうは傷害罪。

!デブと言われ心に傷...「侮辱」酔客に賠償命令
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071128-00000001-khk-l04
こちらはデブと呼ばれて心が傷ついたのに対して30万円の賠償。

経営する小料理店の客に「デブ」と繰り返し言われ、精神的苦痛を受けたとして、仙台市青葉区の30代の女性が同市の60代の税理士男性に300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は27日、「女性を侮辱する言葉で許されない」として、男性に30万円の支払いを命じた。

判決によると、男性は2006年6月5日午後、開店準備中の店を訪れ、ビールや日本酒、おつまみを注文。女性が用意したニラ玉に、「甘すぎる」「こんな物で金が取れるほど世の中甘くない」などと言い掛かりをつけた。

その後、男性は「デブ」と繰り返し侮辱し、女性が「薬の副作用で太っている」と言うと、「ニラ玉が甘いのも薬のせいか」などとののしった。

女性は3日前に母親から店を継いだばかりで、男性の言葉に動揺して店を開けられなくなり、同月8日に受診した病院でうつ病と診断された。

伊沢文子裁判官は「客が酒の勢いで従業員に乱暴な言葉をかけてくることがあり得るとしても、おのずと制限はある」と指摘。「『デブ』とは言っていない」とする男性の主張を「信用できない」と退けた上で、「『デブ』は調理や料理の味、店の経営とは何らかかわりのない言葉。限度を超え、許される範囲のものとは考えられない」と述べた。

薬の副作用で太ってしまう・・という話はよく聞きます。特に精神科の薬。
めまいがするとか、吐き気がするという副作用には丁寧に対応しても、太ったという訴えは無視されがちなのが現状です。Quality of Life という点では変わらない気もするのですが・・・。

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