ヤマアラシのジレンマ

Das Dilemma der Stachelschweine - 「心の家路」のブログ

家は心にある

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宋文洲「家は心にある」
http://www.soubunshu.com/article/114484851.html

家は心にある

「家」、「ホーム」。東洋も西洋も大変心響く言葉である。「家に帰ろう」の
一言は弱った人々の心をどれほど救い、冷えた魂をどれほど暖めてくれるだろ
うか。

「家」は建物ではない。「家」は家具と内装ではない。「家」は戸籍の構成で
はない。「家」は家族同士の愛であり、心の絆である。だから住むところは狭
いところでもいい、借家でもいい、頻繁に変わってもいい。太陽が沈み闇が支
配する頃、愛し合う家族が集まる。その場所は「家」となるのである。

「家」を実感するのは妻の「お帰りなさい」であり、夫の「ただいま」であり、
子供の「今日は・・・」の報告である。いつもの人と一緒に風呂に入る、いつ
もの料理を口にする、いつもの人とキスする。「家」はその瞬間に心に入り込
んでくる。「家」は心にある。

マイホームのためにローンの返済に励む。一軒家のために会社に必死にしがみ
づく。家から離れないために2時間もかけて通勤通学する。心が納得すればそ
れぞれの選択が正しいだろう。しかし、もしそれによって心が疲れきっている
ならば、心の「家」を探してほしい。

子供が大きくなると何を覚えるだろうか。「家」の広さではない。「家」の豪
華さではない、「家」の所有者ではない。子供たちが覚えているのは「家」で
何を食べ、何を教えてもらい、何を体験したかだろう。

「家」が作られるが、やがて消える。子供たちが自分の「家」を持ち、元の
「家」にたまに戻る。愛する人が天国に行き、「家」にはとうとう最後の一人
が残る。往時の絆と愛を思いながら天国での新しい「家」を夢見る。「家」は
心にある。

(夕刊フジ2009年2月18日「宋文洲の会社員哲学」より)
夕刊フジ 「宋文洲の会社員哲学」
http://www.yukan-fuji.com/mt/plugins/Estraier/seek.cgi?blog_id=1&phrase=%E5%AE%8B%E6%96%87%E6%B4%B2%E3%81%AE%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E5%93%A1%E5%93%B2%E5%AD%A6

#自分用美貌備忘
夕刊フジ「引きこもる大人たち」
http://www.yukan-fuji.com/mt/plugins/Estraier/seek.cgi?blog_id=1&phrase=%E5%BC%95%E3%81%8D%E3%81%93%E3%82%82%E3%82%8B%E5%A4%A7%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1

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