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飲酒運転:再犯防止に「断酒」指導 出所者対象に3カ月間

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飲酒運転:再犯防止に「断酒」指導 出所者対象に3カ月間
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101129k0000e040067000c.html魚拓

 飲酒運転を繰り返す常習者の再犯を防ぐため、法務省は、刑務所出所者らを対象に飲酒運転防止プログラムを始めた。飲酒運転は常習性が高く、罰金や執行猶予判決を重ねて刑務所にたどり着くケースが多い。アルコール依存症が疑われる人に対しては、プログラムを通し断酒を促す。

 常習者の6割が依存症との調査もあり、依存症からの回復が再犯防止に不可欠と判断。プログラムの対象は刑務所仮出所者と保護観察付き執行猶予判決を受けた人で、年500人弱を想定している。

 3カ月間、保護観察官が指導する。依存度によって2コースを用意。アルコールの心身への影響や飲酒運転と依存症の関係を認識させた後、犯罪に至った原因を振り返り、対処策を考えさせる。プログラム終了後は自助グループなどにつなぐ。

 酒害教育は、06年に福岡市で起きた飲酒による3児死亡事故を機に刑務所内で強化されたが、出所とともに再び酒に手を出す人も多い。このため交通事件受刑者を収容する市原刑務所(千葉県)など4刑務所で酒害教育を受けた出所者も継続してプログラムを受講させる仕組みとした。

 法務省保護局は「飲酒運転は重大な死亡事故に結びついて悲劇を生みやすい。飲酒の誘惑を断つ意識付けが必要」と話す。【石川淳一】

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