http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-19702420110224 (魚拓)
[ロンドン 21日 ロイター] 英王立医科協会のイアン・ギルモア元会長ら専門家チームは21日、政府が適切な対策を行わない場合、イングランドとウェールズでは今後20年間に、最大25万人が飲酒関連の病気で死亡する可能性があるとの報告書を発表した。
報告書は、フランスが安価なアルコールを入手しにくくさせるなどの対策により「目を見張るほどの成功」を収め、死亡率を低下させたと指摘。一方で、英国の酒類業界や小売業界は「利益を上げるために健康リスクを消費者任せにしている」と非難している。
ギルモア氏は「海外の事例から、アルコールの消費量を減少させるためには、価格を引き上げてアルコールを入手しにくくさせることが効果的だと分かっている。だが政府はこのことを無視し、あまり重要でない対策について議論を続けている」と述べた。
専門家によると、英国、オランダ、スウェーデン、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランドは、文化も遺伝的背景も飲酒習慣も似ており、1980年代半ばまでは肝疾患による死亡率も同程度だった。しかし、英国以外の国でその後も同死亡率が低い水準にとどまっているのに対し、英国では肝疾患による死者数が人口10万人あたり4.9人から11.4人へと倍増したという。
英政府は生産コストよりも安い価格でアルコールを販売することを禁止し、アルコール度数の高いビールについては増税すると約束しているが、ギルモア氏らはその程度の対策では大した効果がないとしている。
(おまけ)
携帯電話の電磁波、脳細胞の活動に影響=米研究
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-19685220110223 (魚拓)
[シカゴ 22日 ロイター] 米国立衛生研究所(NIH)は22日、携帯電話を50分間耳に近づけて使用すると、アンテナの近くにある脳細胞の活動に影響を与えるとの研究結果を発表した。
研究では、47人の被験者に携帯電話の電源を入れた状態と切った状態で50分ずつ耳に近づけてもらい、脳の状態の変化を比較。研究を率いたノーラ・ボルコウ博士は「携帯電話を使っている人の脳の、アンテナに最も近い部分では(脳が活動していることを示す)ブドウ糖代謝が活発となった」と説明した。
ボルコウ博士はこの結果について、携帯電話から出る弱い電磁波が脳の活動に影響することが分かって驚いたと認めた上で、研究結果は携帯電話が脳腫瘍の原因になるという考えを裏付けるものではないとしている。
携帯電話が脳細胞に悪影響を与えるかについてはさらなる研究が必要と話す同博士だが、携帯電話を使用する際には本体を耳に当てることを避け、イヤホンを使っているという。
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