
(関水さんの図を元に作成)
発達障害の種類・重複概念
1)広汎性発達障害(PDD)
サブカテゴリは
・自閉症(カナータイプ)
・高機能自閉症
・アスペルガー症候群
・特定不能の広汎性発達障害(PDDNOS)
・小児崩壊性障害
PDD全体を「自閉症スペクトラム」(AS)と呼ぶ場合がある。
また、DSM-5では高機能自閉症とアスペルガー症候群をあわせて「自閉症スペクトラム障害(ASD)」としており、アスペルガーという名称は使われなくなる。
2)注意欠陥・多動性障害(ADHD)
サブカテゴリはない
3)学習障害(LD)
サブカテゴリは
・読字障害(ディスレクシア)
・書字障害(ディスグラフィア)
・算数障害(ディスカリキュリア)
重複した場合、広汎性発達障害>ADHD>LDの順で優先される。
これは社会生活に影響の大きい順に並んでいる。
したがって、「アスペルガー症候群」と「ADHD」の両方が同時に診断されることはあり得ない(アスペルガーが優先されるため)。
この他、トゥレット障害(チック)やてんかんも発達障害の概念に含める人もいる。
また知的障害も発達障害に含める場合がある。
今日は、
診断を巡る国際問題があると知りました、
国際的診断基準では重複した場合、
広汎性発達障害(高機能自閉症)>ADHD>LDの順で優先されます、
高機能自閉症の社会性の障害の方が一般的に重症度が高いとされます。
しかし米国では八割がたがADHDと診断されます、
社会性(広汎性発達障害)に注目している、国際的診断基準
行動コントロール(ADHD)に注目している、米国の診断基準
診断の軸が違っているのです、社会的な行動に五月蝿い国と、
自己主張を幼児期から求められる米国との文化の差が出ている様です。
又日本では広汎性発達障害と診断書に記載される事で、
障害者認定等がスムーズに運ぶそうです。
雑記に重複についての診断の国際差について書きました。
よろしければ、ご覧下さい。
http://www.enpitu.ne.jp/usr1/bin/day?id=19200&pg=20111027