ビル・Wに問う (26) ゼネラル・サービスの資金
『ビル・Wに問う』の第26回です。
Q26:ゼネラル・サービス評議会の資金はどうやって調達するのが良いのでしょう?
A26:評議会の資金をどう調達するかという問題には、まだ議論の余地があります。ゼネラル・サービス評議会はAA全体の利益のために活動するでしょう。そのすべての費用は、ニューヨークのゼネラル・オフィスを支えるために送られてくる「グループ献金」のなかから支出すべきです。ですが現在、この手段を取ることはまったく不可能です。グループ献金はゼネラル・オフィスの支出をまかなえていません。「予備金」やAA財団1)の「書籍収入」でも評議会を支えきれません。
ですからすべてのAAグループが、毎年クリスマスに5ドルのギフト(献金)をするように求められています。財団の理事はそれを集め、「評議会資金」という特別会計に入れて管理します。
AAグループの半数が「まだ(AAを)知らずにいる何百万人への手助けとして」、この毎年5ドルの特別献金を財団にしてくれれば、その収入で毎年の評議会の経費をまかなった上で、さらにすべての評議員のニューヨークまでの交通費のうちそれぞれが100ドルを上回る額をまかなうことができると見積もっています。(1950年10月、パンフレット「第三のレガシー」)。
- 現在のAA常任理事会 [↩]
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1950年の全米CPI(消費者物価指数)は72.1、2008年では645.0でした。アメリカ労働統計局のデータベースには現在アクセス出来ないようですが、CPI以外の指数で2008年以降~2020年までをざっと推定すると、1950年の物価は現在ほぼ10倍になっています。50年に5$で購入出来た生活必需品が、現在では50$。国内貨幣価値をそのように捉えると、1950年当時のクリスマス献金5$は「かなり思い切った金額」だったことでしょう。