ビル・Wに問うの一覧

AA にとって、共同創始者のビル・Wドクター・ボブ は特別な存在です。1950年にボブが亡くなった後の約21年間は、「ただ一人生き残った共同創始者」としてのビル・Wの存在はとても大きなものでした。

彼の考えは、ビッグブック『12のステップと12の伝統』『アルコホーリクス・アノニマス成年に達する』『ワールドサービスのための12の概念』に記されており、日本語で読むことができます。

彼はそれだけでなく、他にもたくさんの文章を発表し、多くのスピーチを残しました。残念なことにそれらはほとんど日本語に訳されていません。日本のAAのメンバーがAAの霊的な原理12のステップ・12の伝統・12の概念)をつかみ取ろうとするとき、この言語の壁が立ちはだかっています。

History of AA!
Jim B’s site, History of AA!

この『ビル・Wに問う』は、カナダ・モントリオールのAAヒストリアン(AA歴史研究家)であるジム・B(Jim B.)が彼の History Of AA! というサイト1)に掲載していた Let’s Ask Bill Wilson の翻訳です。ビルとの問答集という形式を取っていますが、編者であるジムが収集した多くの資料やビルのスピーチの録音から、AAメンバーが抱きやすい疑問についてのビルの見解を抜き書きしたものです。拙訳にてご紹介します。

全41編の内容は、AAの創始、12のステップ、グループ活動、サービス体系にいたるまでAAの様々な領域に及んでおり、AAメンバーにとっても、回復の霊的原理に関心を持つ人たちにとっても役に立つ情報だと思われます。

History Of AA! は1999年に開設され、2004年ごろに閉鎖されました。ここではベアフット・ボブ(Barefoot Bob Hardison, 1933-2009)のサイト Barefoot’s World に転載されたものを翻訳の底本(?)としました。2) また、 slikworth.net に転載されたものを校本としました。3) Barefoot’s World はこの編者がAA初期メンバーのジミー・B (Jim Burwell, 1898-1974)だとしていますが、おそらくこれは名前の混同による誤りでありましょう。

ビル・WがAAメンバーに向けて、また社会に向けて発信した情報に触れていただければ幸いです。(文中の強調は僕が加えたもので、原文にはありません)

ビル・Wに問うの一覧

目次
第1回 アルコホリズムを病気と見なし、道徳的責任とは見なさないことがなぜ正当なのか
第2回
精神の強迫観念の意味するものは? またアルコホリズムの強迫的な特徴とは?
第3回
なぜAAは効果があるのか?
第4回 AAを確実に存続させるためにはどうすればよいか?
第5回 なぜ回復に絶望が必要なのか?
第6回
エビーはどうなったのか?
第7回 オックスフォード・グループから何を学び、またなぜオックスフォード・グループと別れたのか?
第8回 どうしても神を信じることができない、と言うアルコホーリクについてはどうか?
第9回 医学と宗教で、アルコホーリクへの関わり方がどう違うのか?
第10回 12の伝統ができるにはどんな事情があったか?
第11回 12の伝統は広く受け入れられたか?
第12回 評議会は何をするのか?
第13回 アルコホリズムの分野における他の機関と関係についてのAAの伝統について
第14回 ワールド・サービスのための12の概念は何を目的としたものか?
第15回 黎明期のAAの友人たち(盲目的飛行の時代、12の伝統、評議会について)
第16回 アルコホーリクは、他の人たちとは違う種類の人間なのか?
第17回 AAはすべてがあなたの経験をもとにしたものなのか?
第18回 急激な成長の弊害はなかったか?
第19回 あなたの霊的体験と、何が起きたのかというあなたの理解を説明していただけますか?
第20回 初期のこと、それからクリントン通りの自宅でのミーティングの様子を教えてください
第21回 AA第三の男ビル・Dとはどのようにして会ったのですか?
第22回 ビッグブックを書くのは大変な仕事でしたか?
第23回 聖イグナチオと12ステップ
第24回 エド・ダウリング神父の影響力
第25回 さらに12の伝統について
第26回 ゼネラル・サービス評議会の資金をどうやって調達したら良いか
第27回 なぜゼネラル・サービス評議会はAAの政府(統治機関)にならないのか?
第28回 ドラッグ・アディクトとAA
第29回 アピール権はどんな目的を果たしているのでしょうか?
第30回
アルコホーリクは「神経症」なのか
第31回 アルコホリズムとは何か?
第32回 AAは宗教なのか?
第33回 AAの成功率は?
第34回 カール・ユング博士はAAにどんな寄与をしてくれたのでしょうか?
第35回
エビーのメッセージは、あなたにどんな効果があったのか?
第36回
聖職者とAA
第37回 AAと地域社会との関係について
第38回 なぜゼネラル・サービス評議会なのか?
第39回 ロックフェラー家とアルコホーリクス・アノニマスの関係はどのように発展したか?
第40回
AAの三つのレガシーとはなにか?
第41回
AAミーティングに酔っ払いが来たら?

分野別

ご関心をお持ちの分野だけ読みたい方のために、分野別に分類してあります。

病気と回復
第1回 アルコホリズムを病気と見なし、道徳的責任とは見なさないことがなぜ正当なのか
第2回 精神の強迫観念の意味するものは? またアルコホリズムの強迫的な特徴とは?
第3回 なぜAAは効果があるのか?
第5回 なぜ回復に絶望が必要なのか?
第7回 オックスフォード・グループから何を学び、またなぜオックスフォード・グループと別れたのか?
第8回 どうしても神を信じることができない、と言うアルコホーリクについてはどうか?
第9回 医学と宗教で、アルコホーリクへの関わり方がどう違うのか?
第16回 アルコホーリクは、他の人たちとは違う種類の人間なのか?
第19回 あなたの霊的体験と、何が起きたのかというあなたの理解を説明していただけますか?
第23回 聖イグナチオと12ステップ
第30回 アルコホーリクは「神経症」なのか
第31回 アルコホリズムとは何か?
第32回 AAは宗教なのか?
第33回 AAの成功率は?
第35回 エビーのメッセージは、あなたにどんな効果があったのか?
第40回 AAの三つのレガシーとはなにか?
AAの始まりと初期の人々
第6回 エビーはどうなったのか?
第7回 オックスフォード・グループから何を学び、またなぜオックスフォード・グループと別れたのか?
第15回 黎明期のAAの友人たち(盲目的飛行の時代、12の伝統、評議会について)
第17回 AAはすべてがあなたの経験をもとにしたものなのか?
第18回 急激な成長の弊害はなかったか?
第19回 あなたの霊的体験と、何が起きたのかというあなたの理解を説明していただけますか?
第20回 初期のこと、それからクリントン通りの自宅でのミーティングの様子を教えてください
第21回 AA第三の男ビル・Dとはどのようにして会ったのですか?
第22回 ビッグブックを書くのは大変な仕事でしたか?
第23回 聖イグナチオと12ステップ
第24回 エド・ダウリング神父の影響力
第25回 さらに12の伝統について
第34回 カール・ユング博士はAAにどんな寄与をしてくれたのでしょうか?
第35回 エビーのメッセージは、あなたにどんな効果があったのか?
第39回 ロックフェラー家とアルコホーリクス・アノニマスの関係はどのように発展したか?
第40回 AAの三つのレガシーとはなにか?
一体性(12の伝統)
第10回 12の伝統ができるにはどんな事情があったか?
第11回 12の伝統は広く受け入れられたか?
第15回 黎明期のAAの友人たち(盲目的飛行の時代、12の伝統、評議会について)
第28回 ドラッグ・アディクトとAA
第41回 AAミーティングに酔っ払いが来たら?
メッセージを運ぶ
第7回 オックスフォード・グループから何を学び、またなぜオックスフォード・グループと別れたのか?
第13回 アルコホリズムの分野における他の機関と関係についてのAAの伝統について
第28回 ドラッグ・アディクトとAA
第35回 エビーのメッセージは、あなたにどんな効果があったのか?
第36回 聖職者とAA
第37回 AAと地域社会との関係について
AAの存続と評議会
第6回 エビーはどうなったのか?
第12回 評議会は何をするのか?
第15回 黎明期のAAの友人たち(盲目的飛行の時代、12の伝統、評議会について)
第25回 さらに12の伝統について
第26回 ゼネラル・サービス評議会の資金をどうやって調達したら良いか
第27回 なぜゼネラル・サービス評議会はAAの政府(統治機関)にならないのか?
第29回 アピール権はどんな目的を果たしているのでしょうか?
第38回 なぜゼネラル・サービス評議会なのか?
第40回 AAの三つのレガシーとはなにか?

  1. http://www.historyofaa.com/ []
  2. http://barefootsworld.org/askbillw.html []
  3. http://silkworth.net/pages/ask_billw/ []

2024-01-02

Posted by ragi