12ステップのスタディの一覧

の連載『ビッグブックのスタディ』ではAA12のステップを解説しましたが、100回を超える大作となってしまいました。そこでこの連載では、ステップ1から12まで順番に、その本質をシンプルに分かりやすく伝えることを目指します。

この連載ではAA以外の12ステップも説明していきます。具体的にはAA(アルコール)、NA(薬物)・OA(食べ物)・性・AC(アダルトチルドレン・共依存)という五つの分野の12ステップ共同体のテキストを取り上げ、その内容を解説していきます。

各団体の12ステップの間には多少の違いがあります。しかし基本的な構造は共通しています。この共通構造が12ステップの「原理」と呼ばれるものです。人間はどうしても違いに目を向けてしまいがちですが、細かな違いに惑わされずに、12ステップの「原理」をつかみ取っていただきたいと願っています。

同時に、各団体の12ステップに相違が生じたのにはそれなりの理由がありますから、その理由について解説することで、それぞれの団体の12ステップへの理解が深まることを期待しています。

文中・脚注で使われている略号については表記法についてをご覧ください。また、この連載に限っては各共同体の文献に以下の略号を使っています。文献の入手方法については各ページをご覧ください:

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12ステップのスタディ一覧

各共同体の始まり
第1回 AA それはカール・ユングの診察室から始まった
第2回 回復プログラムの本質は、エビー・Tビル・Wに伝えたものから変わっていない
第3回 AAの始まりについてのQ&A
第4回 NA NA前史:1953年にロサンゼルスでNAが始まるまで
第5回 ジミー・KたちのNAはなぜ存続・発展できたのか、それ以前の団体との違い
第6回 NAの始まりについてのQ&A
第7回 OA 一人の強迫的過食の女性がギャンブラーズ・アノニマスと出会ったことが始まり
第8回 OAを世界的な団体にするという初期メンバーの夢は現実になった
第9回 OAの始まりとそのプログラムについてのQ&A
第10回 五つある性の共同体のトップバッターは1976年創始のSLAA
第11回 心理専門職や犯罪を構成する性行動の嗜癖に強みを発揮するSAAの始まり
第12回 禁欲的な性的ソブラエティの基準を持つSAの始まり
第13回 厳格な性的ソブラエティの定義に反発し、SAから分離したSCAとSRA
第14回 性関係の共同体に関するQ&A、SPAAについて
第15回 情報整理 1 共同体の成長と存続を支えるサービス機構と文献、医学と距離を取る必要性
第16回

AC
共依存

アルコホーリクの家族の病理、1974年アラノンACの始まり
第17回 1970年代後半、トニー・AとACoAムーブメントの始まり
第18回 1980年代、ACA共同体の発足、共依存とAC概念の拡大と一般への浸透
第19回 1990年代、ACムーブメントの崩壊、日本での展開、インナーチャイルド概念
第20回 アダルトチルドレン(AC)と共依存についてのQ&A
     
     

ブログ連載中

掲載後半年を目安に上の一覧に移行していきます。

2025-01-26

Posted by ragi