ヤマアラシのジレンマ

Das Dilemma der Stachelschweine - 「心の家路」のブログ

余る税金、足りない税金

!道路特定財源、抜本改革は先送り
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20060628/K2006062705970.html
もともとは揮発油税(ガソリンに課されるガソリン税)、それから田中角栄が作った自動車重量税(車検時)と自動車取得税(買ったとき)などで、これは「道路を作るため」だけに使う税金として集められています。これだけで6兆円ぐらい。
が、現首相の公共事業削減の方針で造る道路が減り、年7千億円も余ることに。でも余ったからといって他に回せないのが特定財源。そこで一般財源にして他に回せるようにしようという話が「頓挫」しました。まあそこは政治であります。

でも道路は目的税だけで造っている訳じゃありません。同じぐらいの額が一般財源から回されています。その額を7千億円減らせば、一般財源で使えるお金が7千億円増えるわけなので、別に法律を変えなくても何とでもなると思うのですが、既得権益ってやつでしょうか。


!生活保護費を削減、母子加算の要件厳しく
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060625/K2006062404510.html
これは最初に「生活保護費を500億円減らす」という命題があって、理屈は後から考えたことでしょうね。母子加算を原則廃止なんてのは、女性がもっと職に就きやすい社会とか、働きだしたらすぐに保育園に子供を預けられる環境だとかを整備してからでないと、単なる弱者切り捨て策になってしまいます。
それにしても、「国民年金と生活保護を比べたら、生活保護のほうが高いから、低い方に合わせろ」と言う国会議員は何を考えているのやら。国民年金の支給額が「健康で文化的な最低限度の生活」を維持するに足りない額でしかないという事実には目がいかないわけです。年金だけでは食べていけないので、皆がしかたなく老後に備えて貯金をするのです。貯金ゼロでも65才にたどりつけば、あとは年金で食べていけることが担保されれば、景気が良くなって税収だって増えるでしょうに。

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コメント(1)

たまちゃん 返信

DVで逃げている親子や、依存症で困っている家庭に生活保護はしっかり支給して欲しいです。
最低2〜3年出してくれれば、奥さんたちが働けるようになり、子どもたちも安心して学校に行けます。
そうすれば税金を払えるようになります。
元は取れると思うんですけれど・・・
なんでも実家実家って困るんだわ。
実家も結婚相手同様(もしかしたらそれ以上に)危ない家庭はたくさんあるので、下手に実家には帰せないんでございます。

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