アルコホリズムと医学的な診断名の関係

アルコホリズムと医学的な診断名の関係
注:依存と乱用の区別はDSM-IVのもの。アルコール依存症候群と有害な使用はICD-10での名称。

医学的な依存症・乱用というカテゴリと、AA の使うアルコホリズム という概念の関係性を図にしたもの。

WHOの専門家委員会が嗜癖と習慣を区別しようと苦労していた時代(1950年代)は、AAのアルコホリズムの概念と医学のアルコール嗜癖(alcohol addiction)の間に大きなズレはなかったでしょう。それは、この図のなかで、最も濃い赤で示しています。

時代が下って、操作的診断基準が作られると、依存症に含まれる対象は広がりました。さらに乱用(有害な使用)というカテゴリが設けられると、その段階の人も治療の対象となっていきました。

アルコホリズムと医学的な診断名の関係

こちらの図は描き方を変えてあります。先ほどの図の同心円が山岳地図の等高線のように見えるので、全体を山のように描写しました。

被参照記事:
ビッグブックのスタディ(23) 医師の意見 14

Posted by ragi