ダレル・ロイヤルの手紙

by bBear, from photoAC

諸君が常に自問自答すべきことは、
打ちのめされた後、自分は
何をしようとしているのか、
ということである。

他の人を非難し、
ただ落ち込むだけなのか、
それとも、情熱を燃やし、
再び立ち向かっていくのか、
ということである。

フィールドでプレーしたことのある者ならば、
誰でも屈辱を味わったことがあるはずだ。
負けたことのない選手など、
いまだかつて存在したことはない。

だが、一流の選手は、
自分のそれまでの努力に報いようと、
全てを尽くして
すみやかに立ち上がろうと努める。

並の選手は、立ち上がるのが少しばかり遅い。

そして、敗者はいつまでも
フィールドに横たわったままである。

打ち負かされること自体は、
何も恥ずべきことではない。

打ち負かされたまま、
立ち上がろうとせずにいることが
恥ずべきことなのである。

テキサス大学フットボールチーム「ロングホーン」ヘッドコーチ
ダレル・ロイヤル

DARREL ROYAL’S LETTER

You should all ask yourself what do you feel when you are defeated.
Are you blaming others, feeling depressed,
or are you feel with passion, ready to take the challenge again.

All those of you who has played on the field will have tasted defeat,
there’s no player who has not lost before,
however the best players, as a tribute to all their efforts,
will give everything they’ve got to stand up again,
the ordinary players will take them a while to get back on their feet,
while the losers will remain flat on the field.

Do not be ashamed about being defeated.
To be defeated and to not stand up is what you should be ashamed of.

University of Texas Longhorn Head coach,
Darrell Royal

付記

ダレル・ロイヤルDarrell Royal, 1924-2012)は、テキサス大学 アメリカン・フットボール チーム「テキサス・ロングホーンTexas Longhorns football」のヘッド・コーチを1957年から76年まで務めた。この20年間で、彼は167勝47敗5分け(勝率.774)という驚異的な戦績を残し、チームを3回全米チャンピオンへと導いた。

彼は多くの名言を残したが、今回はその中から彼が夏休みで帰省中の選手たちに送った手紙を紹介する。日本でこの手紙が知られているのは、『アイシールド21 』というテレビアニメの作中で使われたからであろう。名言にはよくあることだが、この文章が本当にダレル・ロイヤルが書いたものだという確証を得ることは難しい(他の人の手によるものかもしれない)。ではあるものの、この文章が、打ち負かされた者にもう一度立ち上がる力を与えてくれることは確かである。

アディクションからの回復の過程において、しばしば再発スリップは起こる。スリップという事実に打ちのめされてしまう人は少なくない。であるからこそ、すべてのスリップした人たちに、このダレル・ロイヤルの言葉を贈りたい。

人物

by Wally Gobetz, from flickr, CC-BY-NC-ND 2.0

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Posted by ragi