二つの戦略
何もかも取り仕切りたがる役者は、周りの人を自分の思い通りに動かすために、二つの方法を使い分けます。
一つは「親切で、思慮深く、忍耐強く、寛大で、節度があり、献身的」というアプローチであり(戦略①)、他のところでは「愛想よく(gracious)」と表現されています。もう一つは「意地悪で、利己主義的で、わがままで、不正直」というやり方(戦略②)で、ここちらは「命令的(demanding=要求がましい)」とも表現されています。
戦略②が分かりやすい自己中心性であるのに対し、戦略②は一見すると自己中心的には見えないものの、他者をコントロールしようという意図が隠されており、戦略①と同様に自己中心的なのです。
アダルトチルドレン (AC)のグループで使われている「ランドリーリスト」はこの二つのうち戦略①をより細かく説明したものだと言えます(つまり「ランドリーリスト」は自己中心性のリストとも言える)。
人は誰もが「何もかも取り仕切りたがる役者」として、戦略①と②を使い分けて生きています。どちらに偏ることはあっても、一方だけを使って生きているということはありません。
被参照記事:
・ビッグブックのスタディ (93) どうやればうまくいくのか 5
・ビッグブックのスタディ (94) どうやればうまくいくのか 6
・ビッグブックのスタディ (100) どうやればうまくいくのか 12
・ビッグブックのスタディ (105) どうやればうまくいくのか 17
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