心の家路
アルコール中毒という病気 (訳者あとがき)
DRINKER OR DRUNKARD - Warning Signals on the Way to Alcoholism (6/6)

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2008/02/02 

DRINKER OR DRUNKARD - Warning Signals on the Way to Alcoholism

アルコール中毒という病気

―― アルコホリズムにいたる警告のシグナル ――


訳者あとがき

アルコール中毒の治療は酒をやめる以外に道はない。やめればいいのだからある意味では簡単である。ところが、酒をやめただけでは解決しない問題が残るのである。

やめるというのは何もしないことである。しかし人間は何もしないわけにはいかない。食べなければならず、眠らなければならず、働かなければならない。嫌な人間ともつき合わねばならぬ。これらすべてがストレスの元であり、アルコール中毒者の肉体は、そういうストレスに出会えば、必らず飲むように条件づけられているのだ(あたかもパブロフの犬みたいに)。それを意志の力で我慢するのは、もう一つ新たな、そして最大のストレスを加えることを意味する。
アルコール中毒者が、飲んでいたときと同じ考え方をしながら、ただ酒だけをやめようとしたら、人生のあらゆるものが敵にまわったように感じるだろう。アルコール中毒者は、何ものとも戦わないのがよいのである。
ここに、こうすればどんなアルコール中毒者でも回復できる、というプログラムがある。AA、すなわちアルコホーリクス・アノニマスのプログラムである。
最も絶望的と思われた人々が、それによって回復したのである。この人たちは、ただ酒をやめただけでなく何をすればいいのか?の答えを見つけた。それは考え方を変えることであり、生れ変わることだった。今全世界に、こうやって新らしい生命によみがえった人々が約80万いる。生きていてよかった、とほんとうに感じ、喜びと心の平和をもって生きているのである。ただしこればかりは、やってみなければわからないだろう。
アメリカ合衆国では、アルコール中毒者のためのあらゆる設備が行き渡っているが、それらはほとんどすべて、AAとの協力において治療効果をあげている。お互いに干渉することなく実によく助け合っているのである。
残念なことに、わが国では、AAグループがまだ多くない。それでも、アルコールの問題で苦じんでいる人、できるものなら何とかしたい、と思われる方は、下記に連絡されるようおすすめしたい。

〒100-91
東京中央郵便局私書箱916
AA 東京グループ

※編注:現在のAAの連絡先はこちら


神様、私にお与え下さい。
自分に変えられないものを 受け入れる落着きを!
変えられるものは、 変えてゆく勇気を!
そして二つのものを 見わける賢こさを!

原題 WORLD HEALTH ORGANIZATION:
DRINKER OR DRUNKARD
Warning Signals on the Way to Alcoholism

(※訳者実名削除)訳

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